研究課題/領域番号 |
19K06975
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
熊本 卓哉 広島大学, 医系科学研究科(薬), 教授 (50292678)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ベンザイン / クロメン / Diels-Alder 反応 / 抗 HIV / 3量体 / コノクルボン / 環化付加反応 / 抗HIV / 抗HIV-1 |
研究開始時の研究の概要 |
植物由来成分であるコノクルボンは,HIV-1の阻害と,クロメノキノン骨格が3つ連なった構造をもつことの2つの特徴を有します.私はこの研究で,このような3量体の効率的合成法と,コノクルボンの抗HIV-1活性の本質を探究します.クロメノキノンの構築にはフランとベンザインの環化付加反応を用い,3量体の形成には3連結フランを用います.まず3連結フランを合成し,環化付加反応を試みることでコノクルボンの合成を目指します.併せて,機能は同じでも少し構造の異なる3連結フランの代替化合物からも3量体を合成し,種々の3量体の生物活性を系統的に比較することで,コノクルボンのもつ抗HIV-1活性の本質に迫ります.
|
研究成果の概要 |
3量体クロメノキノン構造をもつ抗 HIV 活性コノクルボンの全合成について,3連結フランと光学活性クロメン由来ベンザインとのDiels-Alder (DA) 反応を基軸とする合成研究を行った.光学活性クロメンの合成について フッ素化桂皮アルコールの分子内 SNAr を検討し,目的の光学活性クロメン体を効率良く得た.また,3連結フランの合成においては,側鎖をもつ2種類のフラノンの合成を達成している.また,同様の活性をもつと期待される簡易3量体の合成を検討した.2つの脱離基とフラノン構造を併せ持つムコブロム酸を用い,アジド基の導入と続くベンザインとの DA 反応により,3量体構造の合成を達成した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オーストラリア原産植物が産出するコノクルボンが抗 HIV 活性をもつことに着目し,本化合物とその類縁体の合成を検討した.コノクルボンはクロメノキノン構造が3つ連続した構造をもち,3つの連結したフラン環に3分子のクロメン環を反応させることでその構造を構築することとした.このうち,クロメン環の光学活性体の効率的合成法を確立し,さらに3つの連結したフラン環の原料となる側鎖をもつフラノンの合成を達成した.
|