研究課題/領域番号 |
19K06998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
石塚 忠男 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (60176203)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | カルベン / チアゾリウム / ビシクロ環 / NHC / チアゾリウム塩 / ビシクロ |
研究開始時の研究の概要 |
コンホメーションの固定されたビシクロ環による必要最小限の立体保護を活用したカルベンの高度反応制御を、緩和な条件での反応が期待できるN,S系チアゾリリデン型NHCにおいて検討する。反応活性種の保護に必要な立体障害を持ちながら、反応基質の接近を妨げることのない特徴的な構造をもつNHCを開発して、反応特性を解明するとともに、有機合成化学への有効活用法について検討を行う。
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研究成果の概要 |
bicyclo[2.2.2]octane骨格をもつチアゾリウム塩は、さまざまな条件検討により成功したが、塩基によるカルベン発生については安定な化合物の単離には至らなかった。カルベンが発生していることは示唆されており、銀錯体生成や系中発生の銅錯体による反応を試みることは出来た。再現性のある結果は得られていないが、詳細な検討を行う上での基礎固めは出来た。 bicyclo[2.2.1]heptane骨格については、ナフタレン環、アントラセン環を導入することにNN系ではあるが成功した。X線構造解析、Ir錯体の測定により配位子としての電子的性質の比較を行うことができ、NS系への変換の前段階まで到達できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルベン種としても報告例の少ないNS系NHCである上にビシクロ環系であることから、得られる情報はすべて学術的に重要である。NN系において従来のNHCとは異なる結果がえられているために、ビシクロ環がもたらす影響を調べる上で骨格が同様のNS系の挙動を調査することは意義深い。新規条件での反応が可能となれば、合成化学の進歩につながり社会的な意義もあると考えられる。
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