研究課題/領域番号 |
19K07016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
唐澤 悟 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (80315100)
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研究分担者 |
渕 靖史 徳島文理大学, 薬学部, 助教 (40748795)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ナノ微粒子 / MRI造影剤 / 蛍光 / 温度応答性 / エチレングリコール / MRI / がん検出 / 自己集合化分子 / 蛍光イメージング / ガドリニウム / 自己集合体 / 温度応答 / がん |
研究開始時の研究の概要 |
がんと正常組織との間には様々な違いがある。例えばがん組織は、正常組織よりも高温である。我々は、高温で自己集合化しサイズアップする温度応答性分子に蛍光団を取り付け、がんへ微粒子が集積することを蛍光イメージングで確かめた。しかしながら、身体の深部まで撮像できない問題点があった。そこで今回、深部透過性が高い長波長発光とMRによるイメージングが可能な温度応答性プローブの開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
温度応答性ナノ微粒子は温度変化によってがんへの集積が期待されるため、大変興味が持たれる。今回3種類のナノ微粒子を構築し、形態、サイズや機能性を評価した。ガドリニウムを有するナノ微粒子はMRI造影剤として機能し、標準造影剤GdDOTAよりも高い造影能を示した。またサイズが約100 nmであるため、EPR効果によりがんへの集積性が期待される。ラジカルナノ微粒子では、約30nm程度の球状のナノ微粒子が得られた。今後、造影能や還元剤に対する反応性を調べていく。強発光性ナノ微粒子では、中空のナノ微粒子が得られた。今後は、空隙へ抗がん剤を導入することを検討していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早期にがんを見つけること、がん細胞、がん組織を死滅させることは我々人類の願いである。本研究は、がんの高温性を利用したがんイメージングの研究であり、ナノ微粒子を使ってMRIや蛍光によるがん検出・診断を目的としている。MRI用の検出プローブでは、ナノ微粒子化することで高い造影効果が見出された。蛍光プローブでは、ナノ微粒子が中空であることを見出し、今後は中空の中に抗がん剤を導入することを予定している。本研究成果で得られたナノ微粒子型検出プローブは、早期がん検出・がん死滅に対して有効性が高いことが示唆された。
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