研究課題/領域番号 |
19K07030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
牧野 公子 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (40147509)
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研究分担者 |
竹内 一成 東京理科大学, 薬学部薬学科, 講師 (10734931)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 経皮投与 / DDS / アレルゲン免疫療法 / ナノ粒子 / イオントフォレシス / 経皮DDS / Hen egg-white lysozyme / アナフィラキシーショック / 経皮免疫 / β-ラクトグロブリン / PLGA / 食物アレルギー |
研究開始時の研究の概要 |
重要な食物アレルギーである鶏卵および牛乳アレルギーの経皮免疫治療のためのナノ粒子製剤を開発する。皮膚を介した経皮免疫治療は、口を介した経口免疫治療に比べて副作用が少ないことが期待される。本研究では、ナノ粒子製剤として、皮膚を介した免疫応答に有用であることが分かっている体内で分解する高分子から成る平均粒子径 50 nm 程度の大きさの微粒子に、抗原タンパク質を含有させたものを用いる。ナノ粒子製剤の有用性は、ナノ粒子の皮膚への浸透性、皮膚中の免疫応答において重要な細胞への取り込み能、投与時の抗体産生量の測定実験により評価する。
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研究成果の概要 |
乳清タンパク質であるβ-ラクトグロブリン含有ナノ粒子の開発と、げっ歯類皮膚を用いた皮膚透過試験を行い、抗原タンパク質をナノ粒子化しイオントフォレシス(IP)を用いて投与することの有用性を見出した。鶏卵白リゾチーム (HEL) 含有ナノ粒子の調製およびそのアレルゲン免疫療法への応用可能性に関する研究を行い、ナノ粒子化とIPの併用によりHELが毛嚢に効率的に送達され抗原提示細胞に取り込まれることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子を用いた抗原タンパク質含有ナノ粒子は、IPと併用することで、抗原タンパク質を効率的に皮内に送達可能であることが示された。皮膚を介した治療物質の投与は、投与が簡便であり投与量が調節し易いという特徴がある。本研究の成果は、効率的で副作用が少ないアレルゲン免疫療法の確立に寄与するものである。また、分子量が比較的大きな抗原タンパク質がナノ粒子化可能であることが示されたことから、低分子化合物以外への高分子ナノ粒子の利用を促進するものである。
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