研究課題/領域番号 |
19K07033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
大山 浩之 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (80572966)
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研究分担者 |
森田 いずみ 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (20299085)
小林 典裕 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (90205477)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 免疫測定法 / 抗メタタイプ抗体 / scFv / 抗体ライブラリー / ハプテン / サンドイッチELISA / 抗体工学 / ファージ提示 / ファーージ提示 / タンパク質工学 |
研究開始時の研究の概要 |
イムノクロマト法に代表されるサンドイッチ型の免疫測定法は、簡便で多検体の同時処理が可能なため医療機関での迅速な診断に不可欠である。疾患に関連するバイオマーカーの多くは低分子化合物(ハプテン)であるが、その分子サイズゆえにサンドイッチ法への適用は原理的に困難であった。本研究では、ハプテン-抗ハプテン抗体複合体を認識する抗体を創製し、ハプテンの高感度なサンドイッチ法の開発に挑戦する。その際、動物の免疫に頼ることなく、人工の抗体ライブラリーから新規に開発した特異抗体提示ファージの選択法を用いることにより、希少な抗複合体抗体の獲得を可能にする。
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研究成果の概要 |
抗原抗体反応を利用する免疫測定法は、臨床検査や診断薬に多用される。サンドイッチELISAは異なる2種の抗体を用いることで高い感度や特異性が得られるが、低分子化合物(ハプテン)への適用は原理的に困難であった。抗メタタイプ抗体は抗原抗体複合体を認識する特殊な抗体で、ハプテンのサンドイッチアッセイを成立させる鍵となる。しかし、動物を免疫する従来法では調製が困難であった。本研究ではアレイ型のスクリーニング法を用いて、抗体提示ファージライブラリーから抗メタタイプ活性を示す変異抗体の効率的な創出システムを構築した。得られた変異抗体はチロキシンのサンドイッチELISAを可能にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究は抗体ライブラリーの活用と目的の抗体分子種を選択する新たな方法の組み合わせであり、類例はほとんどない。免疫複合体に高い選択性を示す抗メタタイプ抗体の効率的な調製は、従来不可能であったステロイドやビタミン類のサンドイッチ型測定法の構築が容易となる。結果として、検体の測定感度が飛躍的に改善されるうえ操作性にも優れ、臨床診断や現場分析に大きく貢献すると思われる。
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