研究課題/領域番号 |
19K07043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
上田 浩 岐阜大学, 工学部, 教授 (50253779)
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研究分担者 |
赤尾 幸博 岐阜大学, 大学院連合創薬医療情報研究科, 特任教授 (00222505)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | GPCR / エクソソーム / PKA / CD81 / 細胞外小胞 / small GTPase / Gタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
がん悪性化に関与すると考えられているエクソソームの産生機構を解明することは、現在の細胞生物学分野において重要なトピックである。申請者らは、エクソソーム産生には、エンドサイトーシスにより形成される多胞性エンドソーム(MVE)の関与が重要であり、三量体G蛋白質共役型受容体(GPCR)を含む各種レセプターからのシグナルが深く関与していることに着目した。そこで、エクソソーム産生に影響を与えることが予想されるGPCRシグナルを手掛かりにして得たいくつかの候補分子の中から、エクソソーム産生制御の中心的役割を担う分子を同定することを目指す。同定された分子が新規創薬ターゲットになると期待される。
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研究成果の概要 |
近年、種々の細胞において、RNAやタンパク質を含んだエクソソームによる細胞外シグナル伝達方式がとられ、それが、様々な細胞応答を引き起こすことが報告されてきた。また、これらが、がんなどの病態に非常に関連していることも知られており、エクソソーム産生機構の解明はそれらの病態に対する治療に結びつくものと考えられる。本研究では、GPCR刺激によるエクソソーム産生機構を調べ、産生促進に関わる分子及び抑制に関わる分子の同定を試みた。その結果、特にGsシグナルによりエクソソーム産生調節機構において、cAMP依存性タンパク質キナーゼによらない調節機構が存在することを見出し、それについての結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、エクソソーム産生機構の一つとして、三量体Gタンパク質共役型受容体(GPCR)刺激の中でも、Gsシグナルに関わる経路について検討した研究であり、過去、そのような研究報告はほとんどない。さらに、エクソソームの放出機構について、促進と抑制に関わる分子の同定を試みている点でも、これらの結果を利用し、今後、がんに関わる治療薬開発や、エクソソームを利用した薬物送達にも応用できると考えられる。
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