研究課題/領域番号 |
19K07055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
中山 祐治 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (10280918)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞分裂 / 受容体型チロシンキナーゼ / EphA2 / IGF1R / ALK / v-Src / リン酸化 / OSI-906 / Aurora B / ZM447439 / チロシンキナーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
細胞分裂は,複製したDNAを二つの娘細胞に分配する過程であり,単細胞生物においては細胞の増殖,多細胞生物においては受精卵から個体形成に関わる,生命維持における最も基本的な生命現象の一つである。細胞分裂の進行は非常に複雑であるが,数多くの制御機構により正常に進行するよう制御されている。本研究では,その細胞分裂制御に関わる新規の機構を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
細胞分裂は複製したDNAを二つの娘細胞に分配する過程であり、Ser/Thrキナーゼによる制御が知られている。本研究では、プロテオミクス解析および阻害剤ライブラリーを用いたスクリーニングにより見出した、受容体型チロシンキナーゼの細胞分裂への関与について解析した。阻害剤処理あるいはsiRNAによるノックダウンによりEphA2、IGF1R、ALKの阻害が細胞分裂異常を誘導すること、特に、IGF1RとAurora Bを同時に阻害することで著しい細胞増殖抑制が起こることを見出した。さらに、チロシンリン酸化制御の破綻が、細胞分裂を標的とする抗がん剤感受性を低下させることも見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞分裂制御関連タンパク質の機能異常は染色体不安定性を介して細胞のがん化に関与するため,新規制御機構の解明は,新たな細胞がん化機構の発見につながる。また,細胞分裂制御に関わるタンパク質は,抗がん剤を開発するための標的分子となる可能性がある。
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