研究課題/領域番号 |
19K07063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 (2021) 信州大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
山折 大 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40360218)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 降圧薬 / CYP2J2 / 分子標的薬 / 抗腫瘍効果 / CYP1A2 / CYP2C9 / CYP2D6 / CYP3A4 / 阻害作用 |
研究開始時の研究の概要 |
はじめに、最近、申請者が見出したCYP2J2活性を強力に阻害する降圧薬が他のCYP酵素の活性を阻害するか否かを明らかにします。 次に、CYP2J2阻害作用を示した降圧薬がヒト腫瘍細胞のCYP2J2の発現、エポキシエイコサトリエン酸の産生量、増殖能等に対してどのような影響を及ぼすのかを明らかにします。 さらに、CYP2J2阻害作用を示した降圧薬がCYP2J2を発現するヒト腫瘍細胞における分子標的薬の抗腫瘍効果に対してどのような影響を及ぼすのかを明らかにします。
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研究成果の概要 |
本研究はCYP2J2活性を強力かつ選択的に阻害する降圧薬を見出し、このような薬剤が抗腫瘍効果を示すか否か、また分子標的薬の有効性を高めるか否かを細胞レベルで明らかにすることを目的とした。申請者らが見出したCYP2J2活性を強力に阻害する降圧薬(14化合物)のうち、アゼルニジピンがCYP2J2に対して高い選択性をもつ阻害剤である可能性が示された。また、アゼルニジピンを含む多くの降圧薬がヒト腫瘍株化細胞に対して増殖抑制作用(抗腫瘍効果)を示したが、分子標的薬の有効性(抗腫瘍効果)を高める可能性のある降圧薬を見出すことはできなかった。今後、CYP2J2が多く存在する細胞を用いて検証する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、申請者らが見出したCYP2J2活性を強力に阻害する降圧薬のうち、アゼルニジピンがCYP2J2活性を選択的に阻害し、さらにヒト腫瘍株化細胞の増殖を強く抑制する可能性が示唆された。本研究成果を基盤にして、今後、より詳細な解析が進めば、抗がん薬の副作用(高血圧)の軽減だけでなく、抗腫瘍効果の増強にも大きく寄与する薬剤の創出が期待される。
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