研究課題/領域番号 |
19K07087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
桑田 浩 昭和大学, 薬学部, 准教授 (80286864)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 多価不飽和脂肪酸 / 長鎖アシルCoA合成酵素4 / PUFA / ACSL4 / リポ多糖 / フェロトーシス / 高度不飽和脂肪酸 / 細胞死 / リポポリサッカライド / エイコサノイド / プロスタグランジン / アシルCoA合成酵素 / グリセロリン脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では、生理活性脂質の前駆物質である PUFA の生体への影響に着目し、これまでの PUFAを外因的に摂取させることにより生じる生体への影響に加えて、体内のPUFAの貯蔵量を減少させることで生じる内因的な影響を解析することで、新たな視点から“生命現象におけるPUFAの役割”の全体像を把握できると考えた。本研究課題では、PUFAの貯蔵の場であるグリセロリン脂質中のPUFA含量が低下するACSL4欠損マウスを用い、各種炎症性疾患、がん及び生殖等に対する影響について解析し、PUFA の生理的・病理的な役割の全容を明らかとすることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、ACSL4遺伝子欠損マウスやACSL4ノックダウン細胞を用いることで、生体内多価不飽和脂肪酸 (PUFA) 含有量が低下した際に生体に及ぼす影響を解析し、PUFA の生体内での役割について明らはかにすることを目指した。その結果、1) ACSL4の欠損により、リポ多糖による炎症反応が増強され、これに生理活性脂質の産生の増強が関与している可能性、また、2) ヒト腎上皮細胞由来HK-2細胞でACSL4の発現を低下させた解析では、本細胞ではこれまでの報告と異なる経路でフェロトーシス/フェロトーシス様の細胞死が誘導されることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、多価不飽脂肪酸の生体や細胞内での利用が、すべての細胞で共通の機構で行われるのではなく組織や細胞の種類で異なること、また、PUFAを介する細胞死の機構も細胞間で異なることを明らかとした。
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