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亜硝酸塩による白色脂肪細胞からベージュ細胞への転換機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K07100
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

土屋 浩一郎  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (70301314)

研究分担者 池田 康将  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60432754)
宮本 理人  神奈川工科大学, 健康医療科学部, 准教授 (60456887)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード亜硝酸塩 / 硝酸塩 / 抗肥満 / AMPK / 亜硝酸 / 脂肪細胞 / 電子スピン共鳴 / 一酸化窒素 / 白色脂肪細胞
研究開始時の研究の概要

亜硝酸塩は発がん物質であると認識されていたため、2000年まで亜硝酸塩の生理作用に関する研究はほとんど行われていなかったが、我々を含む研究者らが亜硝酸はAMPKの活性化因子である事を証明して以来、亜硝酸塩は糖脂質代謝に関わる可能性が推定されるようになった。亜硝酸塩は体内の硝酸塩が還元されて生成されており、また硝酸塩は野菜に多く含まれている。これらのことから本研究は、「肥満解消になぜ野菜が良いのか?」という疑問に一つの答えを導き出せる可能性を有しており、人々の健康増進に対し具体的根拠を示すことが期待できる。

研究成果の概要

「亜硝酸塩による白色脂肪細胞からベージュ細胞への転換機構の解明」について、マウス脂肪前駆細胞である3T3-L1を用いて検討した。
亜硝酸塩は、3T3-L1が白色脂肪細胞へと分化する過程には影響しなかったが、白色脂肪細胞のベージュ化を促進すること、さらに、脂肪細胞の脂肪蓄積には影響せずに脂肪分解を促進することを見いだした。そしてこれらの作用は、細胞内のエネルギー代謝を司る分子であるAMPK活性化が亜硝酸塩によって促進していることに関係していることを見いだした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

野菜には多量の硝酸塩が含まれており、ヒト体内では嫌気性細菌の働きによりその一部は亜硝酸イオンへと変化している。ところで亜硝酸塩は食品添加物(発色剤)として広く用いられているが、亜硝酸塩が2級アミンと特に酸性条件下で反応すると発がん性のあるニトロソアミンが生成することが報告されて以来、亜硝酸塩は人体に有害であるという考えが浸透し、その他の生理作用に関する研究はほとんど進んでこなかった。
我々は亜硝酸塩の生理作用を研究する過程で、亜硝酸塩は白色脂肪細胞をベージュ細胞に変化させることを見いだした。この結果は、野菜による抗肥満効果・生活習慣病改善効果の解明につながるものと考えている。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Novel Hydrophilic Camptothecin Derivatives Conjugated to Branched Glycerol Trimer Suppress Tumor Growth without Causing Diarrhea in Murine Xenograft Models of Human Lung Cancer2020

    • 著者名/発表者名
      Tsuchihashi Yuki、Abe Shinji、Miyamoto Licht、Tsunematsu Honoka、Izumi Toshihiro、Hatano Aya、Okuno Hiroko、Yamane Megumi、Yasuoka Takashi、Ikeda Yasumasa、Tsuchiya Koichiro
    • 雑誌名

      Molecular Pharmaceutics

      巻: 17 号: 4 ページ: 1049-1058

    • DOI

      10.1021/acs.molpharmaceut.9b00249

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] グルカゴン分泌調節におけるSGLT2とAMPKの役割 -糖尿病に対する薬物治療の観点から-2021

    • 著者名/発表者名
      宮本 理人, 土屋 浩一郎
    • 学会等名
      第94回日本薬理学会年会 シンポジウム
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 脳内グリコーゲンによる代謝調節効果の検討2019

    • 著者名/発表者名
      高橋千明、宮本理人、高橋梨恵、曽根翼、武智研志、宮武由実子、阪上浩、土屋浩一郎
    • 学会等名
      第58回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-12-25  

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