研究課題/領域番号 |
19K07122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2021) 九州大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
長坂 明臣 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (10723877)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Gαタンパク質 / 心肥大 / 心退縮 / Gタンパク質共役型受容体 / DREADD / 心肥大退縮 |
研究開始時の研究の概要 |
心肥大には、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)を介したシグナルの活性化が強く関与しており、その活性化は、GPCRに共役するGタンパク質ファミリーのGqとG13によって担われる。この心肥大は心臓への圧負荷がなくなると退縮するが、その退縮メカニズムは不明である。近年、DREADDシステムという、Gタンパク質を介したシグナルのON/OFFを自在に制御できるシステムが開発された。そこで、このDREADDシステムを心筋細胞に適用することで、心肥大の退縮を担う分子を探索し、その分子メカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
Gαタンパク質のシグナル活性を操作できるデザイナー受容体(DREADD)のうち、 Gα13選択的に活性化させるDREADDを作製を目指した。様々な実験の結果、α13に選択性が強いDREADDが作製できたものの、Gα13のみ選択的DREADDの作製には至らなかった。しかしながら、本研究過程において、Gα13のDREADDの候補受容体の評価系の確立ができたことから、今後のGタンパク質の研究において、Gα13選択的なシグナル解析やその評価において非常に有用な実験系であることから、その研究的利用価値は高いと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、様々な疾患や病態の原因受容体であることから、GPCRを標的とした治療薬の開発が数多く進められている。このGPCRのシグナルを伝えるのが、共役タンパク質であるGαタンパク質である。Gαタンパク質の中でも、近年、様々な疾患においてGα13の関与が示唆される一方で、その詳細なメカニズムは明らかになっていなかった。そこで、今回作製したGα13の活性を特異的にin vitroで評価するシステムは、今後のGα13のシグナル解明などにおいて有用であると思われる。
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