研究課題/領域番号 |
19K07125
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山村 寿男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (80398362)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / イオンチャネル / カルシウム / カリウム / クロライド / 肺動脈 / 平滑筋 / リモデリング / 膜電位 / クロライドイオン / CLCN2 / 収縮 / TMEM16A / カルシウムイオン |
研究開始時の研究の概要 |
肺動脈性肺高血圧症は、肺動脈平滑筋の攣縮や肺血管リモデリングの亢進により、持続的に肺動脈圧が上昇する致死性の難病である。肺動脈性肺高血圧症の発症原因は不明である。最近、DNAマイクロアレイ解析を行った結果、肺動脈性肺高血圧症患者組織において、カルシウム関連イオンチャネルの劇的な発現変化の検出に成功した。本申請課題では、肺動脈性肺高血圧症患者組織で特異的に発現変動が認められたカルシウム関連イオンチャネルを機能解析し、肺動脈性肺高血圧症の発症および病態形成メカニズムを解明する。また、カルシウム関連イオンチャネルを分子標的とした新規肺高血圧症治療薬の開発も目指す。
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研究成果の概要 |
肺動脈性肺高血圧症は循環器・呼吸器系の難病である。その主な病因は、肺血管の攣縮とリモデリングであるが、その病態形成機構は未解明な部分が多い。本研究課題において、肺動脈性肺高血圧症では、カルシウム活性化クロライドチャネル、電位依存性クロライドチャネル、2ポアドメイン型カリウムチャネルが発現変化することが明らかになった。本研究成果は、肺動脈性肺高血圧症の病態機構の解明や標的創薬につながると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺動脈性肺高血圧症は致死性の難病である。近年の治療薬開発によって、5年生存率は改善されているが、根治治療には至っていない。そのため、新しい作用メカニズムを有する治療薬の開発が期待されている。本研究課題では、肺動脈性肺高血圧症に関与する複数のイオンチャネルを見出すことに成功した。本研究成果は、肺動脈性肺高血圧症の病態形成メカニズムの解明や新規治療薬の開発につながる知見だと考えられる。
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