研究課題/領域番号 |
19K07175
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小野里 磨優 東邦大学, 薬学部, 講師 (50610094)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血清 / エクソソーム / LC-MS/MS / 誘導体化 / チオール化合物 / アミノ酸 / ARMS / 統合失調症 / エクソソーム、 / ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
LC-MS/MS用の高感度化標識試薬 COXA-OSuを用いるオリジナルLC-MS/MS法によりエクソソームに含まれる低~中分子(ペプチド)を同定・定量する。この方法を活用し、ARMS患者が統合失調症などを発症するリスクを予測可能な診断補助ツールとしての有用性を検討する。 具体的には、① 本LC-MS/MS法を用いて、ヒト血清由来エクソソームに含有される特有の低~中分子(ペプチド)を見出し、新規ペプチドであれば、そのアミノ酸配列の解明、② 本学医療センターとの共同研究によりARMS及び健常対照群の血清由来エクソソーム低分子~中分子(ペプチド)濃度の比較・統計解析を行う。
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研究成果の概要 |
血清中メチオニン/ホモシステイン比の低下は、精神病発症危険状態(ARMS)から初回エピソード精神病(FEP)の期間におけるARMS とFEPの判別マーカーとなり得ると示唆された。エクソソーム画分中チオール化合物の組成比は、血清中と同様であると見出された。新規アミノ酸標識化試薬CIMa-OSuは微量D-アミノ酸の定量や1級アミン標識体と他のアミン標識体のピークの識別も容易に可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ARMS群のエクソソームに関する報告はほとんどないため、本成果は新たな同疾患の診断法として医療や生命科学研究の発展に繋がる可能性がある。血清エクソソームの定量値の異常が分かれば、統合失調症の発症機構解明に繋がることも期待できる。新規アミノ酸標識化試薬の活用は、エクソソームに含まれるペプチド解析、特に新規ペプチドの同定にも有効であると考えられる。
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