研究課題/領域番号 |
19K07212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
小川 晴子 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10400079)
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研究分担者 |
武田 洋平 帯広畜産大学, グローバルアグロメディシン研究センター, 助教 (30804447)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | インフルエンザ / 感染リスク / リポソーム / シアル酸 / α-ガラクトース / 吸入 / 季節性 / ノックアウトマウス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、インフルエンザに対する新たな予防的治療法を開発することを目的とする。この治療法では、脂質の微小粒子である「リポソーム」を含む溶液を鼻から吸入する。リポソームの吸入は安全で、簡易吸入器を用いて誰でも実施できる。用いるリポソームには、インフルエンザウイルスが結合し、その後速やかに免疫応答が開始されるように工夫を施している。本研究のマウス実験でその効果を検証し、将来的に、有効性・安全性・汎用性を併せ持った予防的治療法の開発につなげたい。個人レベルで安全かつ効果的に実施できる予防的治療法が開発できれば、インフルエンザの集団発生リスクを下げることが大きく期待される。
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研究成果の概要 |
インフルエンザウイルスの受容体であるシアル酸と、ヒトが多量の自然抗体を保有するα-ガラクトース、これら2種類の糖鎖を発現するリポソームを吸入する治療法によって、インフルエンザウイルスの反復感染のリスクを低減できるかをマウス実験で検証した。吸入治療による一定の効果は確認されたが、マウスの短い生涯でヒトの季節性インフルエンザに類似したモデルを構築して記憶免疫を活用した治療法について検証するのは難しかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究は、高齢化社会の到来に向けて、集団としてのインフルエンザリスクを減らすために、有効性・安全性・汎用性を併せ持つ個人で実施可能な治療法を開発することを目標とする。2019年に、突如出現した新たなコロナウイルスによるパンデミックが始まり、多くの人命が失われた。人類は今後、インフルエンザウイルスならびにコロナウイルスと共存する道をたどる可能性があり、集団感染リスクを減らすことは重要である。個人で実施可能な感染症治療法の開発は、医療を必要とする重症患者の数を減らし、国の医療費高騰を軽減できる可能性がある。
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