研究課題/領域番号 |
19K07299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
中田 勉 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (70452141)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ジャンクトフィリン / L型カルシウムチャネル / 心不全 / カルシウム / リアノジン受容体 / 興奮収縮連関 / ジャンクトフィリン2 |
研究開始時の研究の概要 |
ジャンクトフィリンは,心筋や骨格筋において細胞膜と筋小胞体膜を架橋し,結合膜と呼ばれる構造を維持する分子である。近年,病的障害が起こった際,ジャンクトフィリンがタンパク質分解酵素によって分解されることが報告されている。本研究では,心不全病態の形成において,ジャンクトフィリンの分解がどのような役割を果たしているか,培養細胞や変異体を導入したマウスなどを用いて明らかにする。
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研究成果の概要 |
ジャンクトフィリン2(JP2)は,心筋において細胞膜と筋小胞体膜を架橋する分子である。心筋に病的障害が起こった際,JP2のC末端が切断されることが報告されている。本研究ではJP2のC末端欠失変異体(JPΔ427)をマウス心筋に強制発現し、その効果を確認した。JPΔ427の発現が心重量の増加、左室内径短縮率の低下、カルシウムトランジェントの低下などを誘導したことから、JP2の分解産物が心不全病態の形成に関係している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の死因の第二位は心疾患であり、その中でもっとも多いものは心不全である。心不全病態についてはさまざまな研究がなされているが、その原因にはなお不明な点が多く残されている。心不全病態において、ジャンクトフィリン分子が体内で分解されることが報告されている。本研究では、マウスの心臓にジャンクトフィリン分子の変異体を発現させると、心機能の低下などが引きこされることを明らかにした。この結果は、ジャンクトフィリンの分解産物が心不全病態形成に関与していること示唆するものである。
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