研究課題/領域番号 |
19K07304
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
|
研究機関 | 福岡大学 (2021) 横浜市立大学 (2019) |
研究代表者 |
藤田 孝之 福岡大学, 医学部, 教授 (40468202)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 循環器疾患 / 不整脈 / 交感神経 |
研究開始時の研究の概要 |
交感神経シグナルが引き起こす作用には,心機能制御のための ”① 生理的な作用”と,心疾患を引き起こす ”② 有害な作用”がある.現在心疾患治療に広く用いられているβ-アドレナリン受容体遮断薬は両者を抑制するため,有害作用を減少させる一方で,心機能抑制など重大な副作用を有する.我々はこの”② 有害な作用”を選択的に仲介している分子の抑制薬の有用性を,マウス心疾患モデルで検討し,副作用が少なく,安全に行える治療の確立を探求する.
|
研究成果の概要 |
交感神経系は身体の重要な機能を制御している一方、心筋細胞死や不整脈を引き起こし、心不全や不整脈の原因となる。後者の有害な作用を選択的に抑制する治療の実現のために、その有害作用を仲介している5型アデニル酸シクラーゼ (AC5)の阻害薬などの効果を検討した 今回の検討でAC5の阻害薬などは、心筋細胞のイオンチャネルの機能を制御しており、不整脈治療に有用性である可能性が明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在交感神経系の有害作用を抑制する薬剤としては、β-アドレナリン受容体遮断薬(β-遮断薬)が主に用いられている。β-遮断薬は心疾患の予後の改善などに大変有用である一方、交感神経の生理的な作用にも大きく影響するため、心不全や不整脈の発症を促進してしまう副作用が大きな問題である。 今回検討した薬剤は、有害作用を選択的に抑制すると考えられ、実際に心機能への影響が少ないことが観察された。より安全に使用できる有用な治療薬となる可能性が示唆された。
|