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希突起膠細胞分化におけるRNA代謝-脂質代謝フィードバックループ制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 19K07345
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48040:医化学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

矢野 佳芳 (早川佳芳)  新潟大学, 医歯学系, 特任助教 (60397320)

研究分担者 矢野 真人  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (20445414)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード希突起膠細胞 / 髄鞘形成 / RNA制御 / 脂質代謝 / 希突機膠細胞 / メタボローム
研究開始時の研究の概要

希突起膠細胞(オリゴデンドロサイト、OLs)の主要な機能は、神経細胞の軸索に絶縁体として髄鞘を形成することであり、それにより神経細胞は跳躍伝導を可能にしている。中枢神経脱髄性疾患である多発性硬化症は脳、脊髄、視神経において病巣が多発し、視力低下や歩行困難等の重度の身体機能障害を起こす難治性疾患であるが、未だ根本的な治療法が確立されていない。申請者らは、バイオインフォマティクス解析を行い、OLsの分化に伴って発現が変化する新規脱髄疾患関連分子としてRochsの同定に成功した。そこで本研究ではRochsによるOLsの髄鞘化及び脂質代謝を理解し、多発性硬化症の病態解明に繋がる分子基盤を明らかにする。

研究成果の概要

我々は、希突起膠細胞(OLs)の分化段階および神経系での様々な細胞種ごとのトランスクリプトーム情報を元にpSI解析を行い、OLs特異的かつ分化段階で一過性に発現する新規RNA結合蛋白質としてRochsを同定した。本研究では、Rochsの機能解析を行い、RochsがOLsにおいて脂質代謝を制御し、髄鞘の形成を制御する分子であることを同定した。さらに、Rochsは脂質代謝やOLs分化において重要な制御因子のmRNAに直接結合することが明らかになり、Rochsはその制御分子の発現調節を介して脂質代謝やOLsの成熟を正に制御する分子であることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脱髄性疾患の一つである多発性硬化症は希突起膠細胞(OLs)が形成する髄鞘が障害され、脱髄と寛解を繰り返し進行する難治性疾患であり、未だ病態の解明には至っていない。我々は、OLsの分化段階および神経系での様々な細胞種ごとのトランスクリプトーム情報からpSI解析を行い、OLsの分化に伴って発現が変動する新規RNA結合蛋白質としてRochsを同定した。さらに本研究により、Rochsは重要な制御因子のmRNAへの結合を介してOLsの成熟を正に制御する分子であることが明らかになり、髄鞘形成不全症や脱髄性疾患の分子基盤の解明に繋がる基礎的な知見が得られた。

報告書

(1件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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