研究課題/領域番号 |
19K07347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
南部 由希子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (70580380)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | CD8ααT細胞 / 制御性T細胞 / 再分化 / 免疫学 / 分子生物学 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫システムは、免疫反応を抑制する制御系ともに発展してきた。この免疫抑制機能の一部は、制御性T細胞へ再分化することと、このCD8aaT細胞が慢性化した炎症反応の収束に重要であることを発見した。本研究では「CD4T細胞から再分化するCD8aaT細胞」の解析を通じて、CD4+/CD25+/Foxp3+制御性T細胞以外の免疫抑制細胞の存在と、その生理的・病理的役割を明らかにし、免疫反応全体を適切に制御するメカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
CD4 T細胞から再分化して生じる新規CD8αα T細胞は、遷延化した炎症反応の収束に重要である。しかし、詳細な免疫反応の制御機構は不明な点が多い。本研究では、CD4 T細胞から再分化したCD8ααT細胞を標識し、その詳細な解析を目指した。研究代表者が作成したCD4 T細胞のみを標識できるマウスは、解析の結果一部標的以外の細胞集団でも標識されていることが判明した。そのため、他の細胞が標識されることを防げるマウスを作成するためのコンストラクションを作成し、この系が動くことを確認するための実験系も作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者が発見した新規CD8αα T細胞は、免疫反応の進行に伴ってCD4 T細胞から再分化して生じる。この細胞を持たないマウスでは自己免疫疾患様の病態を示すことから、CD4+制御性T細胞とは違ったメカニズムで免疫を抑制する、新しい制御性T細胞であることが示唆された。この細胞の分化機構や、免疫反応の制御機構が判明すれば、今までない免疫反応制御の分子的および知的基盤を提供することが可能である。本研究では、不完全とは言え、CD4 T細胞から再分化するCD8αα T細胞の標識に成功しており、このマウスを解析することによって、さらなる知見を得ることが期待される。
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