研究課題/領域番号 |
19K07361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
松丸 大輔 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (50624152)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 卵巣 / 酸化ストレス / 炎症 / 卵胞 / 細胞死 / 細胞増殖 / PCOS / 抗酸化剤 / 細胞外マトリックス / 遺伝学的アンドロゲン高産生マウス / 酸化ストレス応答 / 線維化 / アンドロゲン / 加齢 / KEAP1-NRF2 / 鉄染色 / 性ホルモン / 不妊 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、加齢マウス及び多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)モデルマウスを用いて、生体ストレス応答系であるKEAP1-NRF2制御系の関与を検証し、その制御による不妊症状の治療の可能性を探る。KEAP1-NRF2制御系の遺伝子改変マウスを用いてPCOSモデルマウスを作製、また抗酸化剤やNRF2活性化剤を投与することによってPCOS症状に及ぼす影響を解析する。そして卵巣中のストレス応答細胞を同定し、卵巣において症状が発現するまでの分子メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、加齢や酸化ストレス、そしてストレス応答因子が卵巣機能に与える影響を解明することを目的とし、加齢マウスおよび遺伝学的に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)様症状を呈するマウスを用いて解析を行った。加齢マウスでは卵巣の組織学的変化と酸化ストレスの増加が観察された。PCOSモデルマウスではアンドロゲンの過剰曝露により卵胞の形態異常、炎症、酸化ストレスマーカーの上昇が確認された。抗酸化剤の投与により一部の組織症状の改善が観察されたが、排卵には至らず卵巣機能は完全には回復しなかった。以上の結果は、酸化ストレスとその応答系が不妊に及ぼす影響の解明に貢献すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、加齢と酸化ストレスが卵巣機能に与える影響を解析し、またPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の発症メカニズムを探ることを目的とした解析を行った。研究成果として、卵巣の加齢に伴う組織像の変化や酸化ストレスの関与を示唆し、PCOSモデルマウスにおける酸化ストレス応答、炎症の存在を示した。抗酸化剤を用いて部分的な症状回復を誘導できた点から、酸化ストレスの制御が不妊治療のアプローチの1つとなりうる可能性が示唆された。
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