研究課題/領域番号 |
19K07420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
中村 保宏 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (80396499)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 難治性膀胱尿路上皮癌 / アンドロゲン受容体 (AR) / T24細胞 / PMEPA1 / NKB1細胞 / PTOV1 / T24細胞株 / NKB1]細胞 / アンドロゲン受容体 / 免疫組織化学的検討 / NKB1 / アンドロゲン / 治療標的 |
研究開始時の研究の概要 |
①難治性膀胱尿路上皮癌症例におけるアンドロゲン受容体(AR)、アンドロゲン合成/代謝酵素、アンドロゲン応答遺伝子、各種癌関連因子などの発現状況の解析を行う。 ②上記症例でのAR遺伝子の増幅、変異、エピジェネティックな変化の有無の検索を行う。 ③培養膀胱尿路上皮癌細胞でのアンドロゲンの機能的役割の検討を行う。
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研究実績の概要 |
1. 術前化学療法を行った筋層浸潤膀胱尿路上皮癌およびそのリンパ節転移検体において、アンドロゲン受容体(AR)の発現状況を免疫組織化学的検討で評価した。その結果、これらの症例では膀胱原発巣でのAR発現は概して低く、さらにリンパ節転移部ではほとんどの症例で陰性であることが確認された。一方、一部であるもののARの高発現を示す症例が存在することが確認された。 2.ヒト膀胱尿路上皮癌細胞株NKB1において、dihydrotestosterone (DHT)添加に対するC1orf116-2やC5orf46-2のmRNA発現量に関する詳細な検討(濃度依存性、時間依存性の有無など)を行ったが、最終的には有意な変化は確認できなかった。 3. ヒト膀胱尿路上皮癌細胞株であるT24細胞に対して、AR強制発現株作成を行った。その結果、同株ではAR関連因子であるprostate tumor overexpressed-1 (PTOV1)とPMEPA1 prostate transmembrane protein, androgen induced 1(PMEPA1)のmRNA量の発現上昇が確認された。一方で、この細胞株へDHT添加では強制発現前株との比較で細胞増殖能には変化はなく、またアポトーシス関連遺伝子であるCaspase3,8,9のmRNA発現量にも変化はみられなかった。上記に加え、T24細胞のPMEPA1強制発現株を作成し、検討を行ったところEMTマーカーであるVimentinの発現が減少した。また、T24細胞AR強制発現株及び、AR-PMEPA1二重強制発現株においても同様の結果であった。以上より、PMEPA1を介してVimentinを発現が抑制されていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延により一定期間研究の遂行ができず、また当初使用を予定していたNKB1細胞でのAR強制発現株での機能実験で新しい知見が得られず、T24細胞でのAR強制発現株作成に切り替えたことでより長い時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
AR、PMEPA1、EMTの三者の関係性について検討するとともに、Migration AssayやInvasion Assayにより、癌の転移に対しての検討を行う予定である。
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