研究課題/領域番号 |
19K07525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2021-2022) 長崎大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
矢幡 一英 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (40467965)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | マラリア / 赤血球侵入 / 滑走運動 / メロゾイト |
研究開始時の研究の概要 |
マラリアの病原体であるマラリア原虫は、宿主赤血球に感染して致死的な病原性を示すため、赤血球感染を阻害することで原虫増殖を防ぎ、病状を抑えることができる。本研究は申請者が最近発見した、赤血球侵入期のマラリア原虫の「滑走運動」に着目し、マラリア原虫メロゾイトの滑走運動および赤血球接着時における赤血球変形の動きの背景にある分子機序を明らかにするとともに、滑走運動に対する阻害剤を見つけることで、マラリア克服のための新たな標的とシーズを創出する。
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研究成果の概要 |
マラリアの病原体であるマラリア原虫は、宿主赤血球に感染して致死的な病原性を示す。したがって、赤血球感染を食い止めることはマラリアによる致死的な状況を脱する手段となる。本研究は、マラリア原虫が赤血球に侵入する現象のうち、未だ明らかとなっていない赤血球侵入の鍵となるスイッチとそれに関わるメカニズムを解明することを目的とし、申請者が最近発見した赤血球接着期のマラリア原虫の滑走運動に着目し、赤血球接着とマラリア原虫の滑走運動の関わり、滑走運動の活性化メカニズムについてマラリア抑制に資する情報を集積した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの知見では、赤血球に侵入するマラリア原虫は赤血球に能動的に侵入する際に滑走運動を使っていると考えられてきた。しかしながら、本研究で発見した赤血球接着時の滑走運動現象は、マラリア原虫が赤血球侵入に必要な分子の活性化や局在移行といった現象を解明するための鍵となる。マラリア原虫の赤血球接着から赤血球侵入における滑走運動のメカニズムを理解していくことで、マラリア克服のための新たな切り口を提供できると考えている。
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