研究課題/領域番号 |
19K07539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
矢野 嘉彦 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (60419489)
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研究分担者 |
星 奈美子 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (40645214)
林 祥剛 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (50189669)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 脂肪肝 / 短鎖脂肪酸 / Bacteroides / 高脂肪食 / 脂肪性肝疾患 / 腸内細菌 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 脂肪性肝炎 |
研究開始時の研究の概要 |
腸内細菌の乱れ(dysbiosis)は脂肪性肝炎とも関係が深いとされ、特にBacteroides門の割合は脂肪性肝疾患の患者で低いことが示されているが、菌株レベルでの検討は少ない。本研究では、慢性炎症性疾患である脂肪性肝炎におけるBacteroides菌の有効性について脂肪性肝炎モデルマウスを用いて検証する。更に短鎖脂肪酸やアミノ酸トランスポーターの変化を含めた宿主-腸内細菌相互作用の媒介因子を検討し、その有効性の機序についても検討していく。
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研究成果の概要 |
コリン減量メチオニン欠乏食、脂質を増やした60%高脂肪食を用いた脂肪肝マウスモデルを用いてBacteroides菌群の脂肪肝抑制効果についてを検討した。Bacteroides菌群を投与した群では、短鎖脂肪酸の上昇などは認められ、脂肪酸合成に関わる遺伝子群の変化は認めたものの、最終的な脂肪肝抑制効果までは得られなかった。 このため直接短鎖脂肪酸を増やす目的でレジスタントスターチを用いると、腸内細菌叢においてBifidobacteirumやLactobacillusの増加を認め、脂肪肝の抑制効果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスの脂肪肝モデルを用いて、Bacteroides菌種の脂肪肝抑制効果について検討した。直接Bacteroides菌種を経口投与する形で検討を行ったが、脂肪肝の改善効果までは至らなかった。 腸内細菌叢の改善によって脂肪肝の改善が得られると想定していただけに、腸内細菌叢の変化だけではメタボリック症候群、脂肪肝の改善は得られないことが明らかとなった。一方で直接短鎖脂肪酸を増やすことは、脂肪肝改善効果につながることも示された。
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