研究課題/領域番号 |
19K07553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山本 幸司 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (70608322)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | H. suis感染症 / 胃MALTリンパ腫 / 免疫チェックポイント阻害剤 / B細胞 / T細胞 / H. suis感染 / PD-L1 / PD-1 / 免疫チェックポイント関連遺伝子 / H. suis / Gastric MALT lymphoma |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画では、H. suis感染胃MALTリンパ腫発症マウスモデルを用いて、胃MALTリンパ腫を構成している各々の細胞上の免疫チェックポイント関連遺伝子、ならびに、そに付随する関連遺伝子発現の詳細を明らかにする。また、リンパ腫細胞株を用いた組換えIFN-γの刺激実験により、リンパ腫細胞上の免疫チェックポイント関連遺伝子の発現について評価し、これら関連遺伝子の発現と胃MALTリンパ腫発症との関連性を明らかにする。さらに、H. suis感染胃MALTリンパ腫発症に対する抗PD-L1抗体、ならびに、抗PD-1抗体の抗腫瘍効果の有効性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
ヘリコバクタースイス (H. suis)は、人畜共通感染症の原因菌であり、胃MALTリンパ腫形成に関与している。近年、免疫チェックポイント阻害薬の使用が抗腫瘍効果を発揮することが知られている。本研究では、H. suis感染胃MALTリンパ腫発症マウスモデルを用いて、免疫チェックポイント阻害剤を投与したところ、胃MALTリンパ腫形成が有意に低下していることが明らかとなった。今後、これまで明らかにされていない胃MALTリンパ腫形成と免疫チャックポイント関連遺伝子発現との関連性が明らかになるばかりでなく、ヒトMALTリンパ腫患者に対する免疫チャックポイント阻害剤の有用性が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
H. suis感染胃MALTリンパ腫形成メカニズムは未だ詳細に検討されておらず不明な点も多い。本研究成果では、免疫チェックポイント阻害薬の投与がH. suis感染胃MALTリンパ腫形成に有用な治療薬の候補であることが明らかとなった。今後、これまで明らかにされていない胃MALTリンパ腫形成と免疫チャックポイント関連遺伝子発現との関連性が明らかになるばかりでなく、ヒトMALTリンパ腫患者に対する免疫チャックポイント阻害剤の有用性が期待され、学術的独自性、ならびに、創造性の高い研究であると考えられる。
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