研究課題/領域番号 |
19K07600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
片野 晴隆 国立感染症研究所, 感染病理部, 室長 (70321867)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | miRNA / ウイルス / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
ウイルスmiRNAの発現、作用を疾患ごとに明らかにし、異常高発現するウイルスmiRNAを標的とした新規診断、治療法と、そのエクソソームへ移行する代謝生理を応用することでmiRNAの新しいdrug delivery system (DDS)の開発を行うことを目的とし、 1. 疾患特異的に発現するmiRNAの同定とその機能の解明 2. ウイルスmiRNAの大量発現機構の解明と高感度検出法の開発 3. ウイルスmiRNAがエクソソームに移行するメカニズムの解明とDDSへの応用 を行う。
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研究成果の概要 |
DNAウイルスはウイルス固有のマイクロRNA(microRNA, miRNA)をコードしており、特定のウイルス疾患で異常なほど多量に産生される。本研究では進行性多巣性白質脳症において、JCポリオーマウイルスがコードするウイルスmiRNAが大量に発現していること、また、その局在をin situ hybridizationで明らかにした。さらに、ヒトヘルペスウイルス8感染症の病変部で高発現しているmiR-K3遺伝子をレンチウイルスベクターにより、ヒトリンパ腫細胞株に強制発現させ、miRK3によって発現が変動する遺伝子のプロファイルを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルスmiRNAを進行性多巣性白質脳症の病理組織からin situ hybridizationで検出したのは世界初であり、意義深い。ウイルスmiRNA発現系の開発、機能解析、発現解析で得られた成果は、ウイルス疾患成立におけるmiRNAの役割の一端が解明されるとともに、miRNAのための新規drug delivery systemの開発に有用な知見である。
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