研究課題/領域番号 |
19K07603
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
|
研究機関 | 東京医科大学 (2021-2022) 新潟大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
竹内 新 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00360579)
|
研究分担者 |
片貝 智哉 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00324682)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | リンパ節 / 免疫監視 / ストローマ細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ節はウィルスや細菌の感染から身を守るための前衛の場である一方で、アレルギーや自己免疫疾患の発症とも関わりが深い。体に侵入した異物はリンパの流れに乗り、近隣のリンパ節に運ばれると免疫系が活性化し排除されるが、アレルギーなどを引き起こしやすい比較的分子量の大きな異物は、リンパ節の深部に位置する髄質領域に蓄積する傾向がある。本研究では髄質領域で起きる免疫応答とアレルギー発症との関係を明らかにすることを目的とする。
|
研究成果の概要 |
経皮的に侵入した抗原はアレルギーの発症と深く関係する。本研究ではリンパ節おける抗原の取り込みとリンパ球の活性化について新たな知見を得た。リンパ節に流入する免疫原性の高い抗原は、リンパ節深部に蓄積する。抗原の一部はCD11c陽性細胞に捕捉され、リンパ節の内部に取り込まれた。抗原の取り込まれた領域は特殊な間質細胞により独自の微小環境(deep cortical periphery: DCP)を形成しており、B細胞が帯状に集積している。抗原特異的B細胞はDCP領域で抗原を認識して活性化することを確認した。リンパ節深部における独自の免疫監視システムと免疫応答が存在することが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ節に存在するB細胞は主に皮質に存在する濾胞領域に集積する。リンパを介してリンパ節に流入する抗原は、様々な経路でこの領域に運ばれ、B細胞の活性化が誘導されることが報告されている。この様に皮質で起こるイベントについては詳細な解析が進んでいるのに対し、複雑な構造で解析が難しいリンパ節の深部には不明な点が多く残されている。今回我々はリンパ節の深部に存在し、B細胞の集積を認める微小環境に注目して、皮質とは異なる免疫作用機序が存在することを明らかにした。
|