• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

CD4+T細胞を軸とした新規炎症性腸疾患モデルにおける発症機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K07615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

小椋 英樹  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20573174)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードIBD / autoimmune disease / T cell / 腸炎 / 腸内細菌叢 / T細胞 / サイトカイン / 自己免疫
研究開始時の研究の概要

IBDは腸管における難治性の炎症性疾患であり、新しい治療標的の創出、また適切な治療法選択のための基礎メカニズムの理解が喫緊の課題である。申請者らが所属する研究グループでは、c-MIR Tgマウスが作製され、近年、このマウスが腸炎を自然発症することが明らかとなった。本研究では、このマウスが新規IBDモデルとして有用であると考え、その発症メカニズムの解析を主眼とする。具体的には、CD4+T細胞がどのように腸炎発症に関与しているのか、腸内細菌叢の関与、腸炎の発症に重要な抗原の探索などを行う。

研究成果の概要

炎症性腸疾患は難治性の炎症性疾患であり、発症メカニズムの理解と新規治療標的の創出が喫緊の課題となっている。今回、MHC-IIのubiquitin ligase E3であるc-MIRを過剰発現させたc-MIR Tgマウスが、炎症性腸疾患様の腸炎を自然発症することを見出し、そのメカニズム解析を行った。c-MIR Tgマウスでは、CD4+T細胞の成熟不全から末梢でCD4+ lymphopeniaになっている。その結果、CD4+T細胞のhomeostatic proliferationが亢進し、病原性Th17細胞が出現、IL-17A/IFNg、腸内細菌依存的に腸炎を引き起こしていることが分かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究を通じ、新規のIBDマウスモデルが確立されたのみならず、その発症にCD4+T細胞のlymphopenia、そしてhomeostatic proliferation(HP)が重要であることが示された。また、それによって出現する病原性Th17細胞が、おそらく腸内細菌を認識することによって、IL-17A/IFNgというサイトカインの産生を介し、病気を発症させていることが分かった。これらの知見は最近の他グループの研究成果とも矛盾せず、新規の治療標的となる可能性がある。特にTh17の上流に位置するHPも含め、今後ヒト疾患検体を用いた解析が期待される。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi