研究課題/領域番号 |
19K07717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
松川 岳久 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60453586)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 中性子補足療法 / ガドリニウム / LA-ICP-MS / 中性子捕捉療法 / 骨転移腫瘍 / 骨腫瘍 / 動物モデル |
研究開始時の研究の概要 |
担骨腫瘍モデル動物を用いて、157Gd-EDTMPの骨腫瘍への集積をin vivoで検証する。小動物を用いた骨腫瘍には、腫瘍の種類により様々なモデルがある。本研究ではモデルが作成しやすく扱いやすいマウスの各骨腫瘍モデルを作成する。腫瘍長径が一定の大きさになったあと。Gd-EDTMP製剤(5-100 mg Gd/kg)を腹腔内投与し、投与6または24時間後に採血し、骨、腫瘍組織、ほか各種組織を摘出する。血中および各種組織のGd濃度を測定するとともに、腫瘍組織と正常骨組織および周辺筋肉組織のGdについてはLA-ICP-MS法により二次元イメージングを行い腫瘍/正常組織比を算出する。
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研究成果の概要 |
本研究では、中性子捕捉療法剤としてのGdテトラ(メチレンホスホン酸)キレート(Gd-EDTMP)の組織分布と効果を評価した。骨端線が閉じた高齢のマウスで発がんモデルを作成し同様の検討を進めた。中性子照射後、レーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析法(LA-ICP-MS)を用いて、骨内および骨周辺の157Gdの分布を分析した。20 mg/kgのGd-EDTMPを腹腔内に投与すると、24時間後には骨内に1000-2000 ppmのGd濃度が存在することがわかった。また、4T1乳腺腫瘍の骨転移モデルマウスにおいて、統計学的に有意ではないものの、中性子照射による腫瘍縮小効果が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療に適した腫瘍抑制効果を得るためには、Gdを腫瘍領域でさらに濃縮する必要があることが示唆された。本研究で観察されたような、4T1細胞自体へのGdの蓄積メカニズムの解析が不可欠である。また、より効率的な投与方法を模索することが、治療成績の向上につながると考えられます。
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