研究課題/領域番号 |
19K07756
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
李 政樹 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (00567539)
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研究分担者 |
前川 京子 同志社女子大学, 薬学部, 教授 (70270626)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Multiple myeloma / lenalidomide / lipidomics / cfDNA / 多発性骨髄腫 / レナリドミド / 感受性 / 末梢血 / 耐性 / オミックス解析 / 感受性因子 |
研究開始時の研究の概要 |
レナリドミド治療前に患者さんから採取した検体(骨髄液及び末梢血)から治療効果を予測しうるバイオマーカー候補を探索することを目的とする。骨髄液から骨髄腫細胞・ストローマ細胞の遺伝子変異・発現量解析、末梢血血清からはエキソソーム・遊離核酸のmiRNA発現量解析及び血清全体の脂質メタボローム解析を行い、治療効果に関わる遺伝子・代謝物を同定する。上記のオミックス解析により、既報のセレブロンおよび関連因子の研究とは異なり、臨床的に有用なバイオマーカーの開発につながると期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、骨髄検体および末梢血検体の解析を通して、レナリドミド感受性・耐性や骨髄腫の病勢進行に関わる因子を同定することを目的とする。本研究の主な成果として、レナリドミドの標的であるCRBN以外に、複数の遺伝子変異が同定されることにある。さらには、脂質メタボローム解析を通して、、CRBN以外に、複数のリン脂質・脂肪酸の関を同定しえたことにある。今後は症例を蓄積し、レナリドミド感受性に関連した臨床的に有用な遺伝子変異を探索する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、末梢血cfDNAにおいて、骨髄中の腫瘍細胞の解析から同定しえなかった遺伝子変異を抽出でき、レナリドミド治療感受性との関連を同定しえたことは、今後の研究発展に大いに寄与する。また、本研究で行った末梢血血清の脂質メタボローム解析は、わが国が先行している斬新な研究手法であり、これまでのセレブロンおよびその関連因子とは違った新たな因子の関与を発見できるものと見込んでおり、実際に、複数個の脂肪酸およびリン脂質群が治療効果と相関があることを見出し、特定の脂肪酸とビタミン様作用物質が、免疫調節薬の効果に関わることを見出している。
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