研究課題/領域番号 |
19K07757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
高石 官均 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80286468)
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研究分担者 |
加藤 容崇 社会医療法人北斗北斗病院(腫瘍医学研究所), 特任研究員, 特任研究員 (00708878)
西原 広史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50322805)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オルガノイド / 癌ゲノム / 薬剤スクリーニング / 癌 / 3Dオルガノイド / 遺伝子検査 / 癌遺伝子検査 / 薬剤感受性 / がんゲノム医療 / 3Dオルガノイド法 / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
がんゲノム診断技術の進歩により、がん遺伝子情報が治療に応用され始めているが、その治療効果は限定的であることも多い。本研究では、がん遺伝子解析結果を元に治療標的となる遺伝子異常を定め、「3Dオルガノイド法」を用いた標的治療薬の事前効果予測を高精度に行うことにより、次世代の個別化医療に繋げることを目標とする。3Dオルガノイド法は、生体周囲環境に類似した環境でがん細胞を培養可能な方法である。慶應義塾大学病院は、手術症例全例に対して、がん遺伝子検査を行うことが可能な「がんゲノム医療中核拠点病院」であり、独自の臨床・がん遺伝子解析・薬剤効果予測を合わせたシステムの樹立を目指している。
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研究成果の概要 |
遺伝子解析結果に基づいた分子標的薬や抗体薬を主体とする癌治療が主流になってきている。これらの薬剤は効果が大きい反面、非常に高額であるため精度の高い治療効果予測が必要である。治療効果を正確に予測するため、近年注目されている3次元細胞培養系を用いた薬剤スクリーニング法を研究開発することが本研究の目的である。 本研究により5種の癌種、503症例に対し271種類のオルガノイド細胞株の樹立に成功し、培養方法の改良により2021年度には樹立成功率89.5%を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により得られた知見は、オルガノイド細胞株を用いた研究の根幹を成すものであり、複数癌種において9割近い樹立成功率は世界的に見ても非常に高い水準であり、オルガノイドを用いた癌研究の根幹となる技術である。今後、これらのオルガノイド細胞株を用いて薬剤効果予測および耐性化予測に向けて解析を進めていく予定です。 今後、効率的に個々人に有効な薬剤を選択し、また耐性化を防ぐことで、医療資源の効率的な使用が可能になり、現代日本における大きな社会課題である医療費の削減に向けて、重要な知見が得られた。
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