研究課題/領域番号 |
19K07782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 正紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80297366)
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研究分担者 |
小井戸 薫雄 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70266617)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | RNAワクチン / ワクチン / がん / ネオエピトープ / ネオアンチゲン / 抗原提示経路 / 人工抗原 / mRNA / WT1 / 細胞性免疫 / 腫瘍免疫 / がんワクチン / non-canonical抗原提示経路 / ER-Golgi非依存性経路 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はnon-canonical抗原提示経路を経るように抗原の運命を指定することができる「Artificial Designed Sequence (ADS)」ペプチド配列構造を創製した。本研究では、このADSとB16-F10マウスメラノーマ細胞のネオエピトープ(Obsl1 T1764M)などを、RNAワクチンの枠組みに組み込みRNAワクチンを作製する。RNAワクチンの免疫賦活化能力をin vitro、 in vivoの両面から定量的に評価し、ネオエピトープがnon-canonical抗原提示経路で処理される事によって、腫瘍免疫能力を増大させ、強力に抗腫瘍効果を発揮できる事を明らかにする。
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研究成果の概要 |
我々が同定したnon-canonical抗原提示経路(ER-Golgi非依存性経路)を経るように抗原の運命を指定することができる、「Artificial Designed Sequence (ADS)」ペプチド配列構造、がん細胞ネオエピトープ、pseudouridineを埋め込んだRNAワクチンをin vitro 転写システムを用いて作製した。RNAワクチンの免疫賦活化能力をネオエピトープ認識特異的TCRを持つレポーターT細胞を用いて定量的に評価し、non-canonical抗原提示経路で処理される事によって、RNAワクチンが効率良く細胞性免疫誘導を発揮できる事を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナ感染症の世界的パンデミックが起こり、様々な抗原に対して迅速にワクチン製造が可能なRNAワクチンの有効性が実証された。しかしながら、現状のRNAワクチンは抗原の全長mRNAを用いており、今後さらにワクチン効力の改善が求められる。我々の開発しているnon-canonical抗原提示経路を経て抗原提示するワクチンは、RNAワクチンに新たな機能を付与する事が期待される。
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