研究課題/領域番号 |
19K07836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
荒木 亘 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (60311429)
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研究分担者 |
三條 伸夫 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト教授 (00343153)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイドβ / オリゴマー / シナプス / グルタミン酸受容体 / 神経毒性 / 認知症 / 受容体 / アミロイドβタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
アミロイドβタンパク質(Aβ)のオリゴマー(AβO)はアルツハイマー病(AD)の初期病態に極めて重要な因子である。AβOはシナプス毒性を持ち、ADにおけるシナプス病態の原因と考えられる。、本研究では、神経細胞およびマウスモデルを用いて、AβOと細胞膜上の受容体との結合に着目した研究を行い、AβOの結合部位の実体を明確化し、そのシナプス毒性の発現メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
アミロイドβタンパク質(Aβ)の可溶性重合体であるAβオリゴマー(AβO)は、神経細胞膜上の何らかの受容体に結合し、神経・シナプス毒性を引き起こすと想定されるが、その受容体の実体はまだ不明確である。本研究では、ラット初代培養神経細胞に、AβOを添加する系を用いて、この問題について検討した。その結果、AβOは、GluN2Bサブユニットを含むNMDA受容体とmGluR1受容体の両方に結合すること、そしてそれが発端となり、前及び後シナプス特異タンパク質のシナプスからの解離が起こることが示唆された。本研究の知見は、アルツハイマー病におけるシナプス病態の分子メカニズムの一端を明らかにするものといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミロイドβタンパク質(Aβ)は、アルツハイマー病(AD)の脳に線維化し、蓄積するが、むしろ、可溶性のAβの集合体であるAβオリゴマーがシナプス障害などを引き起こす病原因子と考えられている。本研究では、Aβオリゴマーがシナプス障害を引き起こす分子メカニズムを、Aβオリゴマーと候補受容体の結合性の解析から検討した。その結果、GluN2Bサブユニットを含むNMDA受容体と代謝型グルタミン酸受容体1(mGluR1)が、ADのシナプス障害に重要な役割を持つことが明らかとなった。本研究成果は、ADの分子病態解明の一助となるものである。
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