研究課題/領域番号 |
19K07854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
西村 周泰 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (90527889)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | パーキンソン病 / ドパミン神経 / 多能性幹細胞 / ダイレクトコンバーション / 神経再生 / 細胞運命決定 / 細胞移植 / ドパミン神経細胞 / iPS細胞 / 神経オルガノイド / ダイレクトコンバージョン / ダイレクトリプログラミング / 細胞移植治療 / シングルセルRNA-seq / 創薬 / direct reprogramming / 神経回路網の再形成 |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病は、中脳ドパミン神経回路網の選択的な脱落・変性によって引き起こされる神経変性疾患であり、現行の医療制度では、薬物治療や脳深部刺激療法などの対処療法が主流であるが、幹細胞移植治療や遺伝子治療などの新しい治療法の開発が進んでいる。 本研究課題では、このパーキンソン病の治療に焦点をあて、薬、多能性幹細胞およびin vivo direct reprogrammingを有機的に融合させた発想・手法をもとに、失われた中脳ドパミン神経回路網の機能的な再生および形態的な再生を促す新規治療法の開発となる基盤研究を進める。さらには将来の臨床応用へ向けた根拠となる基盤の創成を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、薬剤、多能性幹細胞およびダイレクトコンバージョン法を有機的に融合させた発想・手法をもとに、失われた中脳ドパミン神経回路網の機能的な再生および形態的な再生を促す新規治療法の開発となる基盤を構築することである。この目的のもと、これまでにヒトiPS細胞から、低分子化合物を用いた方法により、特定の脳領域(線条体および腹側中脳)の神経細胞を誘導する技術を確立し、安定したプロトコールの作製に成功している。さらにはダイレクトコンバージョン法によるドパミン神経誘導法の確立も成功し、研究基盤を確立した。さらには実験動物への移植手技および移植後の評価方法の確立を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、多能性幹細胞およびダイレクトコンバージョンを用いた神経誘導技術をそれぞれ確立することができた。今後、これらの異なる細胞運命の決定様式を解き明かすための研究が必要になると考えられる。また本研究で対象とした神経細胞は、成体において一度失われると再生できないことが知られており、これらを産み出す方法の作製は、近年注目されている再生医療へ通じる基盤研究であり、本研究課題によりその研究基盤を構築できたと考えている。
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