研究課題/領域番号 |
19K07883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
萬谷 啓子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70415496)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / APP / 糖鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
タンパク質の多くは糖鎖を有しており、糖鎖はタンパク質の性質や分子間相互作用に大きく影響する。糖鎖異常は様々な疾患の原因となることから、タンパク質の機能を考える上で糖鎖まで含めた解析を行う必要がある。申請者は、アミロイド前駆体タンパク質(APP)やAPPの代謝に関わる分子の糖鎖修飾変化がβアミロイド(Aβ)産生を変化させることを明らかにしているが、糖鎖変化とAPP代謝変化の具体的な関係は不明である。そこで本研究では、APPの糖鎖修飾とその変化によるAPP代謝変化のメカニズムを明らかにする。これにより、糖鎖を利用した新しいAD予防法の開発や、タンパク質の相互作用における糖鎖機能の解明に貢献できる。
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研究成果の概要 |
これまでの研究からアルツハイマー病(AD)の発症・進行に伴って糖転移酵素の発現が変化すること、アミロイド前駆体タンパク質(APP)上のO型糖鎖修飾の変化がAPP代謝に影響し、アミロイドβ(Aβ)産生を変動させることを明らかにしている。本研究ではそのメカニズムの解明を目的とし、Aβ産生に最も影響を及ぼした糖転移酵素の過剰発現によりO型糖鎖修飾を変化させたAPPの細胞内局在について解析した。その結果、部分的なO型糖鎖変化によってはAPPの細胞内局在が変化しないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖鎖はタンパク質の性質や機能に影響することから、その異常は様々な疾患の発症に関わることが知られている。AD発症におけるAPP代謝についても糖鎖の関与が示唆されているが、そのメカニズムは不明であり解明が求められている。本研究は、糖転移酵素の発現によりO型糖鎖修飾を変化させたAPPの挙動を解析したものであり、今後の研究の進展により、ADの病態の理解や糖鎖修飾の制御によるAD予防・治療へつながることが期待される。
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