研究課題/領域番号 |
19K07915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山梨 啓友 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (60709864)
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研究分担者 |
延末 謙一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20823272)
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
高橋 健介 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (40567294)
中道 聖子 (中山聖子) 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (60457520)
泉田 真生 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (90567299)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | サルコペニア / 持続感染症 / 前向きコホート研究 / 日本 / インド |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニアは高齢者の骨格筋量およびその機能低下を表す疾患概念であり、医療・保健・介護・福祉などの社会保障に及ぼすため、高齢化が急速に進行し、要介護者が増加する我が国において重要課題です.その発生機序には、複数因子が関連していることがわかっていますが、持続感染症との関わりは明らかではありません.本研究は、慢性炎症をきたす持続感染症とサルコペニアとどのように関連しているかを明らかにすることを目標とする疫学研究です. 日本とインドの住民集団において、対象者の持続感染症の有無、サルコペニアに関するデータを解析する計画です.
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研究成果の概要 |
サルコペニアは高齢者の骨格筋量およびその機能低下を表す疾患概念であり、高齢化が進行する日本において喫緊な課題である。本研究は、慢性炎症をきたす持続感染症とサルコペニアとの関連についての研究である。長崎県五島市のNagasaki Islands Studyに研究同意した地域在住成人を対象に、持続感染症としてHuman T-cell lymphotropic virus type-1(HTLV-1)ウイルスの血清抗体価を測定した。2017年から2019年にかけての2811人の40歳以上の成人を対象に解析を行なった。結果として、HTLV-1感染とサルコペニアが有意に相関していることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、無症候性HTLV-1感染症がサルコペニアと関連していることが明らかとなり、無症候性HTLV-1のスクリーニングや早期発見はこれまで報告されてきた動脈硬化や歯周病のみならず、サルコペニアの発症や進展に関わることが示唆された。この成果はサルコペニアの病態を明らかにすることはもちろん、HTLV-1に関連したサルコペニアを予防していくという新たな視点を提起した。今後、予防法の開発をはじめ、新たな研究分野の創生や介護予防等に貢献することが期待される。
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