研究課題/領域番号 |
19K07927
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 健康科学大学 |
研究代表者 |
田中 将志 健康科学大学, 健康科学部, 教授 (60381167)
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研究分担者 |
浅原 哲子 (佐藤哲子) 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究部長 (80373512)
猪原 匡史 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (00372590)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | TREM2 / ミクログリア / 認知症 / 炎症 / 糖尿病 / 肥満 / 単球 / 血管合併症 / 脳アミロイド血管症 / タキシフォリン |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会が進む本邦では、特に高齢者における肥満・糖尿病の増加とともに認知症が急増し、その対策は急務である。本研究では、GWASから認知症との関与が示唆される細胞表面分子・TREM2に焦点を当て、肥満・糖尿病の脂肪組織における病態意義と認知機能低下における病態意義を検討する。さらに、植物由来生理活性物質・タキシフォリンによる糖代謝悪化・認知機能低下の改善作用の詳細と分子機構を明らかにする。以上より、肥満・糖尿病に伴う認知症の新規予知・治療戦略の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、生理活性物質・タキシフォリンやペプチドホルモン・オキシトシンが、ミクログリア活性化を抑制する新規作用を有することを見出した。また、肥満症・糖尿病多施設前向きコホートを基盤とした縦断解析より、血清sTREM2レベルが糖尿病に伴う認知機能低下の新たな予知指標となる可能性を明らかにした。本研究成果は、糖尿病による認知症の新規予知指標・効果的治療戦略の開発に貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、脳保護におけるタキシフォリンとオキシトシンの新規機能的意義が明らかとなり、認知機能低下抑制のための新たな介入の可能性が見出された。また、糖尿病患者の血清sTREM2を検討することで、将来的な認知機能低下のリスクを予測できる可能性が示され、血清sTREM2の新たな臨床的意義が明らかとなった。これらの成果は、糖尿病に伴う認知機能低下の新規予知指標・治療戦略の構築に貢献できると考えられる。
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