研究課題/領域番号 |
19K07938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
酒井 新 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (50792636)
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研究分担者 |
井上 潤 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50631561)
矢野 嘉彦 神戸大学, 医学研究科, 講師 (60419489)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝 / 腸内細菌 / 非アルコール性脂肪肝炎 / NASH / 腸管粘膜表層細菌 / 次世代シーケンサー解析 |
研究開始時の研究の概要 |
アルコール摂取が無いにもかかわらず脂肪肝から脂肪性肝炎(NASH)を発症し肝硬変に至る患者が増えつつあり、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれる。さらにBMI正常であるにもかかわらず、膵切除後や消化管術後など腸内細菌変化が起こる患者でNASHを発症する患者が存在する。糞便中の腸内細菌構成の違いも指摘されているが、脂肪肝からNASH、肝硬変に至るリスク因子については十分わかっていない。本研究の目的は、NASHに特徴的なの腸管粘膜上皮表面の細菌叢やNASHの進行に関わる腸管粘膜上皮表面の細菌叢を、臨床検体を用いて次世代シーケンサーで解析する。
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研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪性肝/肝炎(NAFLD/NASH)はアルコールが原因ではない脂肪肝を背景とする肝障害である。消化管の細菌叢が病態に関わっていると考えられているが、その病態は不明である。本研究の目的は患者の便のみならず、腸管粘膜上皮表面の細菌叢に疾患特有性や病勢との関連を解析しその全体像を明らかにすることである。本研究では、NAFLDと健常者の便、消化管粘膜表層の粘液、唾液から細菌DNAを抽出し次世代シーケンサ―で解析し、NAFLD患者で既報通りの糞便での細菌叢の変化のみならず、粘膜表層細菌腸内細菌側の特徴を明らかとした。本研究で、NASH・NAFLDの病態解明の基礎的知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、非アルコール性脂肪性肝/肝炎(NAFLD/NASH)を背景とした肝硬変や肝癌は増加傾向となっており、社会的な問題となっている。NAFLD/NASHの病態には腸内細菌が関わっていることがこれまで示唆されているが、糞便中の腸内細菌叢を解析した研究に限られており、その全貌は明らかでない。本研究では、消化管粘膜表層の細菌叢の解析を行い、これまでに明らかにされていなかったNAFLD患者での消化管の表層細菌の変化を解析し、NASH・NAFLDの病態解明の基礎的知見が得られた。NASH・NAFLDの病態解明への進展が期待できる成果であると考える。
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