研究課題/領域番号 |
19K07943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
竹本 恭彦 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (20364002)
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研究分担者 |
冨田 修平 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00263898)
首藤 太一 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20295687)
葭山 稔 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 名誉教授 (30240956)
山口 雄大 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 医員 (40726080)
福本 一夫 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20897392)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | smoking / endothelial dysfunction / circulating microRNA / 喫煙 / 早期血管障害 / 血管内皮機能 / 遺伝子検査学 / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は早期血管障害を生じていた喫煙者群と早期血管障害が生じていなかった非喫煙者群の両群で、次世代シーケンサーによるmicroarrayを用いたmicroRNA(miR)発現プロファイル解析を実施した。その結果、15のmiRで両群間に発現の差異を認めた。しかしながら、両群間で発現差異を認めたmiRが喫煙による早期血管障害に関与するのか、早期血管障害発生機序とどのように関わるか、は、明らかではない。 本研究では、喫煙者における早期血管障害に関わるmiRを明らかにし、NO産生能の低下、炎症をはじめとする血管制御因子に関わるmiRを検討し喫煙による早期血管障害におけるmiRの役割とその機序を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
血流依存性血管拡張反応(FMD)が低下していた喫煙者と、低下していなかった非喫煙者間で、合計20の血中のmiRについて発現の差異を解析した。その結果、血中のmiR-92a-3p、miR-126-5pの発現比に有意差がみられた。また、禁煙前はFMD値が低下し、かつ禁煙達成後にFMD値が改善した喫煙者において、禁煙達成後、血中のmiR-92a-3pの発現比が有意に増加し、miR-126-3p、miR-126-5pの発現比も増加傾向であった。また、禁煙達成前後でのFMD値の変化量と、禁煙治療前の血中のmiR-1、miR-126-3p、miR-126-5pの発現比に、相関関係が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
喫煙による早期血管障害や、禁煙達成による早期血管障害との関連が示唆される血中のmiRが明らかとなった。これら血中のmiRが、喫煙による早期血管障害のバイオマーカーとなりうる可能性があり、喫煙者における早期血管障害の機序へのmiRの関わりの解明につながる可能性が示唆された。
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