研究課題/領域番号 |
19K07949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
小林 良樹 関西医科大学, 医学部, 講師 (10375298)
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研究分担者 |
神田 晃 関西医科大学, 医学部, 准教授 (70375244)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 好酸球ペルオキシダーゼ抗体 / 好酸球性ムチン / 好酸球ペルオキシターゼ |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球性副鼻腔炎(ECRS)は、喘息を高率に合併する難治性好酸球性気道炎症である。治療抵抗性の鼻ポリープや膠状分泌物(ムチン)の発育・蓄積が問題となり、QOL (生活の質)を著しく低下させている。好酸球性ムチンの正体は好酸球細胞外トラップであるが、その病態との関連性は明らかにされていない。細胞外の病原体を傷害する好中球細胞外トラップの形成メカニズムから好酸球性ムチンの制御へのヒントを得て、好酸球ペルオキシダーゼ(EPX)に着目した。好酸球性ムチン中にEPXに対する自己抗体の存在を証明し、その病態への関与を明らかにすること、さらにEPX抗体を標的にした新しい治療戦略の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
難治性好酸球性気道炎症の病態メカニズムの一つとして好酸球性ムチンの形成(分解異常)に着目した。好酸球性ムチン中には好酸球ペルオキシダーゼ(EPX)に対する自己抗体(EPX抗体)が存在し、その分解異常や好酸球の活性化に関与していることがわかった。低濃度のEPXでEPX抗体を中和することでムチンの分解が促進され、難治性好酸球性気道炎症に対する新たな治療戦略となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性ムチンの気道局所への蓄積は、喘息・好酸球性副鼻腔炎などの難治性好酸球性気道炎症において治療抵抗性の主要な原因となっている。自己抗体EPX抗体がムチン中に存在し、好酸球の活性化とムチンの分解異常に関与すること、EPX抗体の中和がムチンの分解に有効であることがわかり、病態解明および新しい治療薬開発の一助となる可能性がある。
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