研究課題/領域番号 |
19K07960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
原 一洋 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (80748369)
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研究分担者 |
勝野 雅央 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50402566)
川畑 和也 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (60837409)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 多系統萎縮症 / 頭部MRI / 個別解析 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
MSAは小脳系、錐体外路系、自律神経系を経過中に様々な程度で認める孤発性神経変性疾患である。一方、臨床的診断基準では臨床症状として自律神経障害を必須とし、小脳失調もしくはパーキンソニズムのどちらかを認めることを必要としているものの病初期にはこれらの症状は単独で存在することも多い。また最近では臨床的診断基準で除外項目となっていた認知症が起こることも報告されている。つまり臨床経過が個々の患者ごとに多様であり、脳内で病変がどのように進展しているか理解することは重要である。そこで我々は頭部MRIを利用し神経回路解析を行い、診断精度向上と脳内病変の進展様式を解明することを目的とした研究を立案した。
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研究成果の概要 |
多系統萎縮症(MSA)は小脳症状、パーキンソニズム、自律神経障害を呈する神経変性疾患である。通常、MRI所見が早期診断において重要な役割を果たすが感度の低さが指摘されてきた。一方、Voxel-based morphometry (VBM)は定量的脳容積解析手法として、既存の画像より鋭敏に脳萎縮を捉えるが、群間比較を要し症例毎の評価が困難であった。そこでわれわれは個別脳容積解析手法であるindividual voxel-based morphometry adjusting covariatesにおけるMSA診断に有用性について研究した。その結果、iVACは診断ツールになり得る可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多系統萎縮症(MSA)は小脳症状、パーキンソニズム、自律神経障害を呈する神経変性疾患である。通常、MRI所見が早期診断において重要な役割を果たすが感度の低さが指摘されてきた。今回使用した、個別脳容積解析手法であるindividual voxel-based morphometry adjusting covariatesは診断ツールになり得る可能性がある。そのため今後薬剤開発の際に、診断ツールとして有用であると考える。
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