研究課題/領域番号 |
19K07995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
渡邉 充 九州大学, 大学病院, 助教 (30748009)
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研究分担者 |
山崎 亮 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10467946)
磯部 紀子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60452752)
松下 拓也 九州大学, 大学病院, 講師 (00533001)
中村 優理 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (40822375)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多発性硬化症 / 環境因子 / コメ摂取 / 喫煙 / 免疫細胞解析 / 疾患修飾薬 / 免疫細胞 / 食事 / 米 / 腸内細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
多発性硬化症(MS)は原因不明の炎症性脱髄性中枢神経疾患である。疾患修飾薬によりある程度の再発予防が可能になったものの、未だ根治はできず、詳しい病態解明が望まれている。私たちはこれまでMS発症に関連する環境要因を調査する研究を行ってきた。食生活に関するアンケート調査により、日本人MS患者では米の摂取量が少ないことを見出し、米食の減少がMSの発症を増やす環境リスクである可能性を見出した。そこで本研究では、米食による免疫機能の変化、MS発症を予防する機序を、患者を対象とした臨床研究と実験モデルマウスを用いた動物実験により明らかにし、新たな視点からのMSの病態解明、新規治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
多発性硬化症患者(MS)に対して施行したコメ摂取量を含む食事内容のアンケート調査と末梢血免疫細胞のフローサイトメトリー解析において、MSのリスク因子と考えられたコメの摂取量による免疫細胞のバランスの変化は見出すことができなかった。この調査の過程で、再発頻度が2回以上と多い群では、少ない群より、コメの摂取量が少ないことが明らかとなり、疾患活動性とコメ摂取量との関連が想定された。 またフローサイトメトリー解析の過程で、γδ型T細胞の分画が経口疾患修飾薬使用下MS患者の治療効果の指標になりうることを見出した。 さらに他のMSリスク因子である喫煙が、経口疾患修飾薬の有用性も低下させることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性硬化症患者におけるコメの摂取が、発症のリスクになっているのみでなく、再発のリスク、つまりは疾患活動性に関与しうることが示された。このことで、患者の診療における再発予防戦略に役立つ可能性がある。 また末梢血中の免疫細胞解析において、γδ型T細胞の一部の分画が経口疾患修飾薬使用下の多発性硬化症患者の治療効果の指標になりうることが示されたことで、患者に適切な薬剤を選択する際の参考になる。 さらに他の多発性硬化症のリスク因子である喫煙が、経口疾患修飾薬の有用性も低下させることが明らかとなったことで、禁煙指導の重要性が示され、それに伴い患者の予後が改善することが期待される。
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