研究課題/領域番号 |
19K08010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小金澤 紀子 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90643114)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 樹状突起スパイン / ドレブリン / ハイスループット解析 / 超解像顕微鏡 / シナプス |
研究開始時の研究の概要 |
現代の高齢化社会においてアルツハイマー病は原因究明と診断・治療法の開発が待たれている神経変性疾患の一つであるが、細胞死を伴わないシナプス機能不全が認知機能障害と相関することが明らかになっている。シナプス機能にはシナプス後部を構成する樹状突起スパインが重要な役割を果たし、その形態維持にはアクチン線維に結合するドレブリンが関わる。アルツハイマー病の初期症状である記憶障害の基盤にはドレブリンが減少することによるスパイン形態安定性の欠損が考えられる。本研究では病態モデル神経細胞を開発し樹状突起スパイン内のドレブリン等タンパク質の局在性変化に着目したアルツハイマー病のシナプス機能不全の実態解明を目指す。
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研究成果の概要 |
アルツハイマー病は記憶障害に端を発しその後様々な認知機能障害が進行するが、その認知機能障害の程度とシナプス機能不全がよく相関することが報告されている。従って興奮性シナプスを構成する樹状突起スパインに着目したアルツハイマー病におけるシナプス機能不全の実態解明が重要である。本研究ではアルツハイマー病のスパインレベルでの詳細な解析を行うために新規モデルマウスを作成し、in vitroでの解析系を開発した。スパインに局在するタンパク質であるドレブリンに着目した解析を行い、スパインからドレブリンが消失することがシナプス機能不全につながる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病脳のシナプス機能不全の実態はその検証があまり進んでいない。本研究ではモデル神経細胞を用いてin vitro解析系を開発し、スパインレベルでの解析を可能とした。今後、さらに検証を進めることでアルツハイマー病におけるシナプス機能不全の実態を明らかにすることができると期待される。さらに本研究では、ドレブリンをシナプス機能マーカーとし、医薬品のシナプス機能安全性評価などへ応用可能なシナプス機能評価のハイスループット化を実現させた。
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