研究課題/領域番号 |
19K08027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
岡 直美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00704503)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | うつ病 / ストレス / 炎症 / HHV-6 / SITH-1 / 潜伏感染 / ストレスレジリエンス / ストレス脆弱性 / ウイルス / レジリエンス |
研究開始時の研究の概要 |
HHV-6由来のSITH-1タンパク質がストレスレジリエンスに影響を及ぼすメカニズムを解明するために、中枢神経系にSITH-1タンパク質を発現させたマウス(SITH-1発現マウス)の表現型を解析していく。これによって、中枢神経系におけるSITH-1の発現がどの神経経路を介してストレスレジリエンスを低下させるのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
ストレスレジリエンス低下のメカニズムを解明するために、ストレスレジリエンス低下うつ病モデルであるSITH-1発現マウスの表現型を解析した。その結果、ストレス応答経路の亢進を引き起こす脳部位の障害および、関与する神経経路を特定した。さらに、SITH-1発現マウスのストレスレジリエンス低下およびうつ病様行動といった表現型を改善する薬剤を特定する事に成功した。この薬剤は新規抗うつ薬の候補となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちはストレスレジリエンスが低下している全く新しいうつ病モデル動物「SITH-1発現マウス」を作製し、このマウスの解析によってうつ病のメカニズムを解明しようと試みた。その結果、障害される神経経路を特定し、さらに治療薬候補となる薬剤も特定した。この薬剤はこれまでの抗うつ薬と全く異なるものであり、さらに効果が得られるまで短時間であることを特徴とする。本研究成果は、長年開発されていなかった新規抗うつ薬の開発に貢献するものであり、本研究成果の社会実装への道を模索したいと考えている。
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