研究課題
基盤研究(C)
①統合型PET/MRIを用い、非小細胞肺癌に対するPD-1抗体治療の早期効果判定を行う。治療前後にFLT及びCu-ATSM-PET/MRIを行い、PET及びMRIのパラメーターを測定し、これらとresponse evaluation criteria in solid tumors (RECIST)による奏効との関連、無増悪生存期間、全生存期間との関連を検討する。②PD-1抗体治療後早期に増大が見られた場合、診断の目的で再生検を行い、治療前後の検体においてPD-1及びPD-L1の発現の程度やCD8+T細胞や制御性T細胞の腫瘍内密度を評価し、腫瘍内部の免疫反応の差を評価し画像変化の意味付けする。
抗programmed death-1(PD-1)療法は、進行非小細胞肺がん患者において有効な治療法である。しかし、抗PD-1療法に対する早期反応を評価することは困難である。我々は、治療開始前と開始直後の3′-deoxy-3′- [18F]-fluorothymidine (18F-FLT) PETパラメータの変化が、抗PD-1抗体の治療効果を予測するかどうかを検討した。非進行(non-PD)患者はPD患者と比較して、2週間後のTLPが有意に減少し、6週間後のSUVmax、PTV、TLPが減少した。これらの指標を用いると奏効や無増悪生存期間の予測が可能であった。
治療2週後でのFLT集積の変化は、その後の治療効果を中程度予測した。しかし、奏効した患者の37.5%にproliferative pseudoprogressionが認められた。治療6週後の18F-FLT集積の変化は、より強くその後の治療効果と関連した。PD-1抗体による炎症細胞の増殖の程度を測定することで、診断精度を高められる可能性がある。
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