研究課題/領域番号 |
19K08198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
巽 光朗 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (60397700)
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研究分担者 |
渡部 直史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90648932)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | がん免疫療法 / FBPA / PET |
研究開始時の研究の概要 |
がんに対する免疫療法では、炎症が大きく関与するため、従来の化学療法とは異なった治療後経過や副作用が生じる。様々ながんの化学療法効果判定に用いられているFDG PETは、炎症の影響を受けやすいために免疫療法の理想的な判定法とは言い難い。 本研究では、がんに特異性の高いアミノ酸系の放射性薬剤F-18 fluoroboronophenylalanine (FBPA) を用いたPETを人および担がん小動物において行い、免疫療法治療後早期での効果判定における実用性・有用性を検討する。同時期に撮像したFDG PETと比較することで、炎症の存在を明確化し、炎症と最終的な治療効果や予後、副作用との関連を明らかにする。
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研究成果の概要 |
がんに特異性の高い放射性薬剤F-18 fluoroboronophenylalanine (FBPA) を用いたPETについて、同時期に撮像したFDG PETと比較することで、炎症が大きく関与する免疫療法治療後早期での効果判定における有用性を検討した。マウス悪性黒色腫モデル治療効果判定では、PET画像の定量的評価により、FBPA PET治療群は非治療群に比して弱い腫瘍集積、小さな体積指標を示すことが明らかになった。FDG PETではこれら指標に有意差なく、一部の集積指標では治療群はむしろ強い傾向があった。FBPA PETは、がん免疫療法の治療後早期に効果を検出できる可能性があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん免疫療法において、がんに特異性の高いFBPA PETは、FDG PETよりも早期に正確に効果判定を行うことのできる可能性があることが明らかとなった。FBPA PETによるがん免疫療法治療効果判定により、効果不良群の早期検出が副作用低減や費用削減につながるか、今後検討すべき課題と考えられる。
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