研究課題/領域番号 |
19K08212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
羽根田 清文 広島国際大学, 保健医療学部, 准教授 (30280192)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 放射線治療 / 細胞障害 / モンテカルロシミュレーション / 粒子線 / 細胞周期 / DNA2本鎖損傷 / 放射線影響 / 核破砕 / 高精度光子線治療 / 炭素線治療 / 粒子線治療 / DNA2本鎖損傷 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の放射線治療は粒子線など多様な放射線が使用されており、細胞に対する放射線影響も多様になっていると考えられる。しかし、細胞への影響に関しては、従来通りのDNA2本鎖損傷の発生割合を巨視的観点から考慮しているのみであり、物理的要因の変化による細胞障害への影響変化は検討されていない。そこで、本研究では細胞に対する塩基対レベルによる物理作用から細胞種により異なる生体高分子構造および障害発生・修復過程を考慮した生物作用まで一元的に統合した手法により、多様な放射線照射法による生体への放射線影響を検討・評価することにより放射線治療における細胞種に応じた生物影響の予測・評価法の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、放射線治療において精確かつ定量的な生物学的効果を予測可能とするため、DNAやその他生物的構造体への物理作用および最新の生物学的知見に基づくDSBに対する修復過程などの分子生物学的知見を組み込んだ統合的モデルにて研究を行うことにより多様となる放射線治療に対する生物学的効果予測を定量化し放射線治療成績向上を目的として研究を実施した。 治療対象となる高線量付与領域の細胞群については、ある程度生物学的予測を可能とすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、様々な放射線種に対する生物学的効果を物理過程から検討してゆくことにより、生物学的エビデンスの得られづらい細胞種の評価および新たな放射線種・照射技術による放射線治療手法にも柔軟に対応可能となり、患者個々の状況に応じた最適な治療方法を分析・選択するプレシジョン医療につながると考えられる。
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