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細胞外マトリックス(テネイシンC)による放射線肺障害の病態解明とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K08226
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関三重大学

研究代表者

高田 彰憲  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80727066)

研究分担者 野本 由人  三重大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (10252363)
俵 功  三重大学, 医学系研究科, 教授 (80378380)
吉田 恭子 (今中恭子)  三重大学, 医学系研究科, 教授 (00242967)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード放射線肺臓炎 / 肺線維症 / テネイシンC / 肺癌 / 細胞外マトリックス
研究開始時の研究の概要

肺癌に対する放射線治療においては、照射後数か月で放射線肺臓炎:RPや肺線維症:PFが発生する事があるが、その重症度の予測は困難である。この病態をより詳細に解明していく事は、社会的・医学的にも重要である。一方、細胞外マトリックス分子の一つテネイシンC(TNC)は、組織傷害とその後の組織リモデリングに大きく関与し、その血中濃度が心筋梗塞などの心室リモデリングの評価因子として有用であることが明らかにされている。本研究では、RP/PFを組織リモデリングとして捉え、TNC の血中濃度とRP/PFの程度との相関を明らかにし、放射線性肺傷害に対する早期治療介入の指標として用いる事が可能であるか検証する。

研究成果の概要

pilot study として、肺癌の放射線治療患者7 例に対し、経時的に血中TNC濃度の測定を行い、放射線肺臓炎陰影が最も強くなる時期にかけて血中TNC濃度が上昇し、その後肺臓炎陰影が収束するにつれて低下するという結果を得ている。また、肺癌で照射後に手術が行われた症例(Archival tissue samples)において、切除肺の照射領域においてTNCが高発現していることを確認している。これらの結果を検証する為、マウスの肺部分照射モデルを作成し、その方法を確立した。現在、その結果を欧米のJournalに投稿中。

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌治療において放射線治療の役割はますます大きくなっている。より高精度治療が可能となり、定位放射線治療は一部の腫瘍の限定はされるものの、手術に匹敵する成績が期待でき、また短期間での治療が可能となる。一方で心臓や肺障害など重篤な有害事象に注意が必要である。これまでの殺細胞性抗がん剤から分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤など、新たな化学療法と放射線治療を併用をするケースが増える事からも、放射線肺障害のメカニズム解明は学術的にも社会的にも重要となる。今回の研究結果は、肺定位放射線治療による放射線肺臓炎、肺線維症のメカニズム解明の一助となる事が期待される。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 肺部分照射デバイスを用いた放射線肺臓炎・肺線維症モデルマウスの構築2021

    • 著者名/発表者名
      大森千輝、高田彰憲、野本由人、豊増泰、俵 功、新徳千広、加藤大裕、吉田利通、今中恭子
    • 学会等名
      京大がんプロ 5大学連携医療フォーラム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 肺部分照射による放射線肺臓炎・肺線維症モデルマウスの構築2020

    • 著者名/発表者名
      大森千輝、高田彰憲、野本由人、豊増泰、俵 功、新徳千広、加藤大裕、吉田利通、今中恭子
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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