研究課題/領域番号 |
19K08247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
若林 健二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20723795)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 新生児医学 / 集中治療医学 / 呼吸病学 / 生理学 / 免疫学 / 慢性肺疾患 / 細胞外小胞 / 新生児慢性肺疾患 / 好中球 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児慢性肺疾患(CLD)はNICU退室児の主要な合併症であり、社会経済的にも重大な影響を及ぼす病態である。申請者は過去の研究において好中球由来のmicrovesicle(MV)が実験的CLDモデルにおいて重要な役割を果たす可能性を示唆する興味深い結果を得た。本研究計画は以上の背景を基にして好中球由来MVのCLDにおける役割について更に実験モデルでの研究を深める事に加え、臨床検体を用いた実証的実験を行うことで将来的な臨床応用を目指すプロジェクトである。
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研究成果の概要 |
申請者は過去の研究において好中球由来のmicrovesicle(MV)が高酸素を用いた新生児慢性肺疾患モデルにおいて増加する結果を踏まえ、本研究を計画した。当初は全く予想されなかった新型コロナウイルスのパンデミックによって、研究計画の大きな変更を余儀なくされ、本プロジェクトは「酸化ストレスに伴う」小児科疾患における、「血液検体」を用いた好中球由来MVの役割の研究へとシフトした。 結果的には好中球由来MVに関するin vitro実験系における基盤ツールを研究室内で樹立し、小児肝不全患者におけるMVの役割におけるproof of conceptを得るに至り、新たな発展的展開へ向けた道筋が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児慢性肺疾患(CLD)はNICU退室児の主要な合併症で、社会経済的に重大な影響を及ぼす。申請者はCLD研究に長年取り組み、好中球由来のmicrovesicle(MV)が実験的CLDモデルにおいて増加するという結果を得た。 本プロジェクトは多施設共同研究によって、好中球由来MVの実臨床における意義の探索を見据えていたが、コロナ禍の各種制限もあり、本領域の新規研究ツール開発に加え、小児肝不全患者におけるMVの意義についての研究にシフトし、興味深い結果を得た。 現在、原因不明の小児急性肝炎症例が公衆衛生的課題として重要性を増しており、これらの方向性にも沿う形でプロジェクトは発展的展開を得た。
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