研究課題/領域番号 |
19K08253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
中村 信嗣 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30437686)
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研究分担者 |
安田 真之 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (00380155)
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20437685)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
上野 正樹 香川大学, 医学部, 教授 (30322267)
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
太田 健一 香川大学, 医学部, 助教 (50403720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 水素ガス / 低酸素性虚血性脳症 / 新生仔豚 / 脳波 / 近赤外線光時間分解装置 / 新生児蘇生 / 脳血液量 / 脳内Hb酸素飽和度 / 時間分解分光装置 / 新生子豚 / 新生児低酸素性虚血性脳症 |
研究開始時の研究の概要 |
1). 重症度別(中等症、重症)に21%、100%酸素吸入による蘇生(1時間)を行い、蘇生時の酸素濃度脳障害の関係を重症度別に、酸化物(d-ROM)・抗酸化力(BAP test)、DNA損傷マーカー(8OHdG)測定、病理、免疫組織学的脳障害評価を行い、明らかにする。2). 重症度別に21%酸素+2.8%水素ガス吸入による蘇生(1時間)を行い、蘇生2時間までの抗酸化作用と脳障害評価について1)同様に行い、その脳保護効果を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、短時間の水素ガス吸入の脳保護効果を検証するために、生後 24 時間以内の新生仔豚16頭にHI負荷施行し、蘇生後に無治療群とH2 gas 吸入群に分け、負荷後6時間で神経細胞数評価(KB染色)、aEEGでは、負荷終了後のLow Amplitude EEG(LAEEG:最大振幅値<5μV)終了から抑制脳波回復までの時間を脳波回復時間とした。神経細胞数は、軽症ではH2群がNT群に比して正常神経細胞数が多かった。脳波回復時間は、軽症ではH2群がNT群に比して有意に短かった。新生仔豚における短時間H2gasITは、軽症で正常神経細胞減少を抑止し、抑制脳波の回復を早くする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、水素ガス吸入療法を新生児蘇生で用いることが、新生児低酸素性虚血性脳症の予後改善に寄与する可能性が示唆された。このように周産期領域における予後改善が期待できる本研究の治療法開発は、医学的また社会的にも大きな意義を持つことであると考える。
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