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新生児・早産児における免疫寛容及び免疫応答機構の統合的免疫細胞・分子学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K08293
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 尚人  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50197159)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード新生児免疫寛容 / 制御性T細胞 / スーパー抗原 / 臍帯血 / FoxP3 / Helios / 免疫寛容 / naive T細胞 / TSST-1 / 新生児 / naiveT細胞 / エピゲノム調節
研究開始時の研究の概要

新生児免疫寛容は基礎的にも臨床的にも重要な事象だが、その成立機序は十分には解明されていない。本研究では、代表者が確立したヒト臍帯血T細胞におけるスーパー抗原による特異的anergyやdeletionという免疫寛容誘導モデルにおいて、細胞分画・DNAメチル化・遺伝子発現の解析を行い、制御性T細胞やエピゲノム調節がどのように新生児免疫寛容の分子機構に関わっているかを明らかにする。また、同様のモデルを用いて、早産児の免疫系遺伝子発現・サイトカイン産生にどのような免疫細胞や分子パスウェイが重要な働きをしているかを明らかにする。

研究成果の概要

本研究の目的は新生児免疫寛容の細胞分子学的機序を明らかにするものである。臍帯血T細胞はスーパー抗原刺激で制御性T細胞のマスター転写因子であるFoxP3の発現が成人より有意に高値となり、同二次刺激に対しては臍帯血単核球でIL2遺伝子の発現が低下しFoxP3を始め制御性T細胞関連の遺伝子発現が有意に亢進した。また、FoxP3の上流にあるIKFZ2(Helios)遺伝子は臍帯血で常に高発現で、これは胎児の遺伝子発現と共通したパターンであった。新生児免疫寛容の機序の一つは制御性T細胞による能動的なもので、Helios、FoxP3遺伝子が関与しており、これは胎児期から引き継いだ特徴と考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

新生児免疫寛容は新生児の易感染性の原因や臍帯血移植の際の拒絶反応の弱さと関係していると考えられて来たが、その細胞分子学的機序は十分には解明されて来ていない。一方、制御性T細胞の発見と胎児期にその細胞分画が多いことから、我々は新生児免疫寛容はむしろ能動的に行われている可能性が高いと考えた。今回の研究結果は、その考えを証明しており、また関係する転写因子としてFoxP3やHeliosを候補として同定することができた。今後はさらにこれら転写因子の発現調節機構を明らかにすることにより、新生児の易感染性の改善や臍帯血移植をより効果的に行う方法の開発などの研究に役立てることが可能と考えれられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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