研究課題/領域番号 |
19K08294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡邉 香奈子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80626094)
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研究分担者 |
齋藤 昭彦 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30531389)
樋口 雅也 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50334678)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ウイルス受容体 / ヒトパレコウイルス3型 / PeV-A / 蛍光タンパク質組換えヒトパレコウイルス3型 / CRIPR/Cas9 / 蛍光タンパク質発現組換えヒトパレコウイルス3型 / CRISPR/ Cas9 / 細胞への侵入 / レトロウイルスベクター / cDNAライブラリー / パレコウイルスA / 新生児感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトパレコウイルス3型(HPeV3)は、軽微な胃腸炎や上・下気道炎などの乳幼児感染症の原因ウイルスであるとともに、新生児あるいは早期乳児の敗血症様症候群や脳脊髄膜炎などの重症感染症に関与する。HPeV3が重症感染症を引き起こす分子機構は不明であり、これらを解明するためには、ウイルス受容体の同定が極めて重要な課題である。本研究では、HPeV3の受容体遺伝子をレトロウイルス発現クローニング法により同定する。更に、同定した受容体を発現する動物モデルを樹立し、個体レベルでのHPeV3感染症の分子機構を解析することにより、新生児において重症化する病態の全容解明を目指す。
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研究成果の概要 |
ヒト由来PeV-A3高感受性細胞(HuTu-80)とヒト遺伝子をターゲットとするCRISPR/Cas9ライブラリーを用いてゲノムワイドなランダムノックアウトスクリーニングを実施し、ヒトパレコウイルスに共通する受容体として、MYADMを同定した。 MYADMは8回膜貫通型タンパク質で、4つの細胞外領域がある。ヒトとマウスのMYADMの第4細胞外領域のみを置換したキメラ蛋白質を作製し、ヒトMYADMの第4細胞外領域がPeV-A3の感染に必須であることを示した。さらに、PeV-A3のVP0蛋白質がMYADMの第4細胞外領域に結合することにより、細胞に感染することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトパレコウイルス3型(PeV-A3)が新生児や早期乳児に感染すると、敗血症や髄膜脳炎などの重症感染症を発症することがある。PeV-A3感染症の重症化の分子機構は不明であり、その解明のためには動物モデルが必要不可欠である。本研究では世界に先駆けてPeV-A3のウイルス受容体を同定した。ウイルス受容体を発現する動物を作製し、PeV-A3が感染する動物モデルを樹立することが可能となった。
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